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過去データの再現像

Canon EOS 5D(1st.)で撮ったこの写真、妙に気に入っていて現像ソフトの効果測定に使ったりしていたのだが、今使用しているRシリーズに比べてどれだけ違うか?という事をちょっと検証してみた。

2008年 石垣島にて
EF16-35mm f/2.8L 2 USM
ISO100 f/6.3 1/2000s 16mm

EOS5Dは有効画素数 約1280万画素、Rは約3030万画素、R5は4710万画素(有効画面サイズだと約4500万画素)どれだけスペックが低いんだって、今は思う。
でも5Dは適正露光でノイズキャンセラを一切使わずに現像するとかなり良質な画像を出してくれるのは、個展をやった時によくわかったていたこと。
A2程度の大きさならトリミングしないという条件でなら鑑賞に耐える能力があったのだ。

5Dはマーク2になって画素数が約2110万画素にアップ、マーク3では約2230万画素で少しだけアップとなっていて、マーク4で約3040万画素と、Rとほぼ同じスペックになった。
5Dからマーク2に変わった時は確かに感動したけど、マーク3に変わった時は暗部の画質向上がちょっと感じたくらいで、マーク4になってやっと理想的(自分の撮影スタイルにとって)なセッティングになったと感じた事を思い出す。

EF16-35mm f/2.8L 2 USM
ISO100 f/5  1/3200s 16mm

2枚ともDxO PhotoLabで現像、Photoshopでリサイズと画像加工を行った。
前にも書いたけど、DxO PhotoLabに実装されたDeepPRIMEは秀逸で、過去の粗い画像や高感度のザラザラした画像をRAW画像データから修復できるため、今まで諦めていた高感度撮影だけじゃなく、こんな過去の写真の再現像もを気軽に行えるようになった。
 
DxOはレンズ補正データや撮像板との相性などをデータ化していて、レンズの能力を測る物差しとして見る人も多い。
だが、売れそうに無いカメラを売り出すなど経営もやばくなった時期があって、ちょっと心配ではあった。
だから、DeepPRIMEの開発と他社ソフトで活用できるPureRAWのリリースは、健全化が想像できてユーザーとしても一安心だったりする。
 
それにしても現像ソフト、進化が凄くて驚くばかり。
Photoshopではニューラルフィルターが画像加工をスマホのアプリ的に行ってしまうし、CameraRawでは見かけの解像度を向上させる機能まで持ってしまった。
そんな自由度の中では自分の個性をどう表現するかが難しくなってきて、私自身は色の作り方のルールを自分なりに定めていたりする。
 
でも、問題は現像方法じゃない。
ソフトの進化はハード(PCのスペックアップ)も同時に求めるから、ソフトだけ買っても意味は無いってことにある。
 
実際、5Dを1st.から4th.まで買った時は、買い換える毎に何かハードを更新させられ、特に5D4の時にはMacBookProの15インチを導入せざるを得なかったし、R5の時はアップルシリコンのMacBookProを導入させられた。
  
げに、写真という趣味は金がかかります。
でもそれだから所有するだけでも楽しめる人もいるし、仕事として趣味を超えていける人だっているのだろうね。

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