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RF24-105mm F4 L IS USMとRF35mm F1.8 MACRO IS STMについて

ミラーレス一眼カメラへの移行は、ステージ写真を撮る関係から必然性を感じていたけど、Rを導入した頃はRFレンズがまだまだ少なくて、アダプターを使ってEFレンズを使うしかない状況だった。
 
とは言え、最初にRF24-105 F4 Lを購入したのはEFとの違いを確認したかったからで、Lレンズとしてはどうなの?・・と思いつつも、ダメダメでも無い性能があったEF24-105 Lの性能を超えてないと嫌だと思っただけではなく、汎用性の高さを認めていたからに他ならない。

EOS R
RF24-105mm F4 L IS USM
ISO3200 f/4.0 42mm 1/15s

開放でこの画質。
EFでは周辺の解像度が落ちるレンズが多かったがRFはそこまでの落ちは無く、それでもやっぱり24-105的な画質ではあると思った。(EF版は2本目のマイナーチェンジ版がそこそこの性能だった)
 
24-105はEFもRFもISが付いているのに効きがよくわからない感じがあり、撮ってみると止まってる事がわかるという不安を感じる設定だけど、手持ち撮影にこだわる自分としては止まると信じてシャッターを押す。
そして1/15秒のシャッターでも止まる能力はやっぱりありがたい。
 
ワークフローはDXO PhotoLabで現像、Photoshopでリサイズ、NikCollectionのColor Efex Proで色調整という流れで、周辺は視線誘導のために少し落として仕上げている。
 
撮影時点ではRFレンズの凄さを感じていなかったのだが、次に入手したRF35mm F1.8 MACRO IS STMにはぶっ飛んだ。
単焦点レンズはその構造からズームよりも良質な画質が得られやすいのだが、それにしてもシャープ過ぎる。5DMarkⅣと同等サイズのセンサーを持つRでの1枚は、明らかにオーバークオリティだと感じられた。

EOS R
RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ISO100 f/5.6 1/250s

所詮は撒き餌レンズだろうと思って買ったけど、この異様と思えるほどの解像力。
発売当時、Rシリーズでは高画質機が70MPセンサーで出るという噂があって、そのカメラでも使えるように設定されたのならRFレンズは基本的な性能のレベルがEFとはかなり違うのだろうと想像できた。
 
ワークフローはDXO PhotoLabでカラー現像しPhotoshopCCでリサイズ、NIK-CollectionのSilver Efex Proを使用してモノクロ化した後、輪郭補正を加えた。
 
モノクロ化については色々なやり方があり、撮影時にモノクロ設定したりPhotoshopで色データを抜いてしまうイージーなやり方もあるけど、私自身は撮影時にフォルターをかけたような色合いでモノクロ化したいため、DXO上で行うかPhotoshop上でNIK-Collectionを使って行うかを表現内容に応じて選んでいる。
ただ、DXOの方ではフィルムに近いイメージで仕上がるので、Silver Efex Proでは創作的なトーンを加えるというハイブリッド車はやり方もあって、PC上の現像の面白さは撮影以上にあるようにも感じている。
 
ただこのレンズ、EF35mm F2 IS USMではなし得なかったハーフマクロという設定が、ヤバい。
EFの最短撮影距離が24cmに対して17cmと短かいマクロレンズであり、ISの効きが5段と強力、F1.8という明るさのアドバンテージは食べ物写真を撮る場合にとても有効でもあったのだ。

EOS R
RF35mm F1.8 MACRO IS STM
IS01000 f/1.8 1/25s

EFに比べて良いと思うのはボケの美しさ。
高解像度を誇る単焦点レンズの場合ボケがうるさい事がままあるのだが、RFはピンの面から外れていく時のボケ方がキヤノンっぽい柔らかな感じになっていて、マクロレンズとしての良さも併せ持つ事がよくわかった。
 
食べ物の写真を撮る時は、フルサイズよりAPS-Cの方がピントなどの面から適しているのだが、Rシリーズは1.6倍のクロップができる事から、料理写真のみ疑似APS-Cカメラとして使う事が増えている。
勿論、この写真の様にボカシを活かした写真にする場合はフルサイズで撮るのだけどね。
 
ただね、RFレンズ高過ぎです。
 
仕事で使うために購入するLレンズはEFレンズよりかなり高価な上に、実売価格が下がってこない。コロナの影響で販売可能数が減ったりする影響もあるだろうけど、何が何でもイニシャルコストをカバーするための戦略なのか、レンズメーカーへの情報開示のしない事から、ユーザーとしては安価な専用レンズを入手する術が無いのです。
 
SIGMAのArtシリーズを使いたいのにいつまで経っても出て来ないのは、RFがArtに負けるって思ってるのか?って邪推したくなったりするけど、実のところRFレンズはかなり優秀なので、キヤノンにはサードパーティー製レンズが出ても揺るぎない地位があると信じて欲しいものです。

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