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AirPods Pro(第二世代)はちょっと凄かった。

コロナ禍でリモートワークが増え、イヤホンやヘッドセットを使う人が増えたのは周知の事実だが、NTTソノリティが行った調査ではそれらの長時間使用が増え、イヤホンによる耳蒸れが利用者の51%が「気になる」と回答した。
利用時間については1〜3時間が3割弱、3〜5時間が1割弱といて、それ以上の利用をするひとがは全体の5%をちょっと超える程度との結果が出たが、3時間以上の利用がある人の2割が外耳炎になっている、との事。
実は私自身、AirPods Pro(第一世代)を入手した時、そのノイズキャンセリング性能の秀逸さに惚れ込んで着けっぱなしにしていた事から、見事に外耳炎になってしまった経験がある。
 
ノイズキャンセリングは、外音を消し去る技術だが外音を取り込んでミックスするバランスにメーカーの考え方や能力が顕著に表れる。
ボーズのヘッドホンにノイズキャンセラーがついたQuietComfortが出た2000年、当時はノイズを消すだけの物だったと記憶していて、インイヤータイプのイヤホンを使えばノイズリデューサー付きのイヤホンは必要無いと思っていた。
 
だが貯まりまくったカード会社のポイントでAirPods Proを入手したら、その性能に衝撃を受けた。その外音取り込みモードの自然さは素晴らしく、電話利用時の圧倒的な自然さと会話のしやすさはスマートフォンを耳に当てて喋るよりも楽で、さらにはアクセシビリティからコントロールする事で弱い補聴器にもなり得る補助機能もあったから、その進化と可能性に驚いたのだ。
 
だが、好事魔多し。12時間以上の利用を3ヶ月ほど続けていて、耳の中が痒くてたまらない状況に陥ってしまった。(12時間以上使用する人の54.2%が外耳炎になっている)
 
「炎症を抑える薬と軟膏を出すので、とにかく触らないこと」と耳鼻科医に言われ、イヤホンを封印してズームの会議等はPCで直接会話するような対応で過ごしたが、やっぱりあのスキー場に行った様な外音が消えた世界で音楽が聴きたい欲求は完全に消す事ができない。とにかく外耳炎を治してAirPods Proを使いたいと思いつつ、リモート会議や電話だけでもどうにかしないと・・・と選んだのが、骨伝導式のイヤホンだった。

Shokz OpenComm

耳穴に何も入れずに音を直接聞く、となれば骨伝導ワイヤレスイヤホンしかない。だが、音楽再生には不向きと言われてしまう弱点は低音域の再生力の弱さだった。
 
このOpenCommは人の声をクリアに聞き取れるようにチューニングし、ノイズキャンセリングブームマイクを付ける事で会話に特化した製品として出ていて、TVドラマなどではインカムセットの様に使われていたので、知っている人もいると思う。(インカムとしては使えない)
2台の端末にBluetooth接続できるので、スマートフォンとPCとかに繋いでおけば、PCで作業中に電話を受けるのも簡単で便利なものだった。
だけど音楽を楽しむにはちょっと・・・なのはやっぱり悲しい。
で、又もやカード会社のポイントを利用して入手したのがAirPods MAXだった。

自分で買う気にはなれないほどの高額商品なので、街中で見る事は殆ど無い。
その価格ならもっと良い音がするワイヤレスヘッドホンがある、とネット上で解説してくれる人も多くいる。
でも、使ってみて感じたのは、ノイズキャンセリングの秀逸さと低音域の迫力ある再生力、そしてAirPods Pro(第一世代)よりも音の分解能が高いように聞こえる素晴らしい音質だった。 
 
勿論欠点はある。
とにかく重いのだ。
そして音楽等を聴かない時に耳から外して首にかけると、かなり邪魔な存在に感じるほどの大きさが問題なのだ。
一時期、外出時に首にかけたりバックパックに入れたりして持ち歩いたが重い&大きい問題はどうしようもなく、結果的に自宅専用機になったのは当然の結果だろう。

左:第一世代 右:第二世代

そんな自分が、何故AirPods Pro(第二世代)を入手したか?
それは外耳炎がよくなってもうPro使っても良いかな?って思えた事と、第一世代Proが装着時等にガサゴソと音を立てるようになってきたからだ。
 
純正じゃないイヤーチップが着いている?
って思った人、良く気付きました。
 
外耳炎に悩んだ当初、炎症が治って利用を再開しようとした時、AirPods Proの純正イヤーチップの材質がアレルギーを起こしているんじゃないか?って説に触れて、医療用グレードのTPE(サーマル・プラスティック・エラストマー)を使ったイヤーチップを導入した。

Bang&Olufsen Beoplay EX
AZLA SednaEarfit XELASTEC使用

Bang&OlufsenとSennheiser、SHUREはワイヤードイヤホンを仕事で愛用していて、このBeoplay EXはノイズキャンセリングがどうなのか知りたくて購入した物だけど、ノイズキャンセリングについてはもう、Apple社とはまったく考え方が違ってて比べる意味も無いくらいに効き方が違う。
 
ただ、AirPods Pro(第一世代)に感じた良く言えばまとまった(悪く言えば没個性な)音とは一線を画す再生能力があって、MAXほどでは無いにしても低音部の迫力もあって音楽を楽しむには良く、分解能はBeoplay EXの方が専門メーカーだけあって高いと思う。
 
通勤時など日常的な利用と考えるならAirPods Proが良いが、きっちり音楽を聴きたいならBeoplay EXが良いと思うけど、このTPEイヤーチップでも長時間使用すると耳蒸れが出て、痒い症状がぶり返すのだ。
 
なので、完全ワイヤレスイヤホンと言われるものを複数持ってもあまり使わなかったのだが、SednaEarfit MAXという商品が良いという話を聞いて装着したところ、明らかに刺激が少なくて今のところ4時間程度の利用だと耳に影響が出ていない。
 
さすがは、プレミアムメディカルシリコン製?
究極の低刺激性シリコンと言われる医療用グレードシリコンは、色素やプラスチックなどが一切混合されていないので、手術等で体内への挿入にも使用されているのだから、外耳炎を起こしやすい耳にも良いのだろう。
 
しかもイヤーチップの柔らかさは特筆もので、耳垢が混入しないように網状になっているフィルター部も含めた一体成形によって芯が有るような抵抗も少なく潰れるので、耳の形にフィットしやすいのだ。
 
イヤーチップによるトラブルが回避できるなら、性能が気になっているAirPods Pro(第二世代)を購入しても良いと考え、購入してみたワケだ。

AirPods Pro(第二世代)

いや〜、これ、ちょっと凄いわ。 
 
明らかに第一世代と分解能が違う。
MAXに近い音質でいてAppleらしいフラットな味付けがあって、常用するにはちょうど良い。だがそれより驚いたのはノイズキャンセリング機能だ。
第一世代では聞こえていたノイズが聞こえない。本当に世界が無音になったかのような効きで「第一世代の倍の能力がある」との宣伝文句は大げさでは無い。
 
加えて、iPhoneで設定するパーソナライズされた空間オーディオを使用できる事からダイナミックヘッドトラッキングも効果的に利用でき、たかがイヤホンと言えどもここまでの進化がなされていると、作られた音楽空間のリアリティへの嫌悪感も薄れてきてしまう。
 
AIによる作文・作画・作曲(演奏)などが、リアルを超えて違う次元の世界を作り上げていったとしても、それはリアルでは無いと知っていれば問題は無い。
だけど、リアルを知らないまま新しい世界に触れた時、それが正義だと思い込む恐さはどうしてもある。
 
自分の頭の形をカメラでスキャンして音場をリアルに構成していく事の凄さと気持ち悪さは耳の周波数特性が落ちてくる高齢者にとっては福音とも言えるけど、それもリアルを知っているからこその幸せ。
 
体調不良でカメラを持って歩き回れないので身近にあるイヤホンについて書いてみたけど、あらためてワイヤレスイヤホン4種とワイヤード3種を聞き比べて知った進化はちょっと凄いというレベルでは無いほど凄かった。
これでハイレゾに対応しててくれれば・・とも思ったけど、そもそもワイヤレスで使う場合の用途を考えれば音楽に浸るような状況では無いのは明白。
それにモスキート音も聞こえない年齢なので、ハイレゾ音源を聞き分けられるとも思えないしね。
と言う事で、今は利便性が一番重要と考え、普段使いはAirPods Pro(第二世代)かOpenCommの利用が多くなった。
 
ところで、DXO PhotoLab用の光学モジュールにRF28mm F2.8 STMのデータが追加されていた。(発売日に現像しようとしてモジュール無しで悩んだ件)
これで、R5&RF28mmでの撮影を増やしていけるのは嬉しいね。フードとフィルターを付けるとパンケーキっぽさは薄れるけど、それでも小さい&軽いはありがたいのです。
問題は、体調だけですねぇ・・・・

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