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5DMarkⅡで撮った雪景色

横浜は関東大震災以降、大きな災害に見舞われたという記憶は殆ど無い。
加えて言うなら風水害の類も災害レベルで起きる事は希で、降雪によって交通が麻痺するような事態になるのも、10年に一度あるかどうか・・なイメージがある。
 
先日の積雪で首都高速が通行止めになるなど、予防的な対応が早くから実施されたので、雪景色の横浜が撮れるかと思って準備したのだが、そこまでの積雪は無かったので、過去のデータを掘り起こしてみた。
 
すると2014年の2月、2週に渡って道路にも積雪するような降雪があって、それをEOS kissX6iと5DMarkⅡで撮影していたデータが見つかったので、再現像してみた。

EOS kissX6i EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM
ISO320 f/7.1 1/125s 85mm

EOSのkissシリーズは、エントリーモデルとして必要充分な性能を持ち、かつ安価であった事から、多くのアマチュアユーザーが使用していた。
自分としては、食べ物の写真を撮るのに適したセンサーサイズ(APS-C)であり、小さくて軽い事からサブカメラとして導入してみたが、良いレンズならちゃんと写る事に気づいてから、常用カメラになっていた。
 
この写真は、職場の前の道が積雪しているという情報を聞いてX6iで撮った1枚。
EF-S 15-85mmはAPS-Cセンサー専用のレンズとしては高性能なレンズで、ちょっとカリカリとした解像をするのだが、18メガセンサーでは充分な性能を発揮してくれた。
 
ちなみにR5のクロップでAPS-Cサイズにすると、ほぼ同じ条件(17.3メガ)で撮影できる事から、アダプターでEF-S18-55mmを使って撮った事もあるが、レンズの性格とカメラの性格が違うような感じがして、使うのをやめてしまった。

EOS kissX6i EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM
ISO800 f/7.1 1/80s 57mm

あらためてkissx6i+EF-S15-85mmの写真を見ると、未だに現役で頑張れるんじゃない?って思う。
ただKissシリーズにはボディ内ISが無かったのでIS付レンズの使用が必須だし、連写能力も低く測距ポイントも9しかないので、撮影には慣れが必要だったりする。
 
この撮影をしたのは2014年の2月14日。
遡る事6日の2月8日には天気予報通りの豪快な雪が降って、雪景色を記録として撮るには適切な状況になっていた。

EOS 5DMarkⅡ EF 24-105mm F4L IS USM
ISO500 f/9 1/25s 24mm

記録写真は、その日の状況こそが命。
滅多に起きない事象を捉えれば、それだけで価値がある。
だからこの日は、わかりやすい場所として中華街・山下公園辺りを狙ってでかけたのだが、想像以上の状況にかなり驚かされた。

EOS 5DMarkⅡ EF 24-105mm F4L IS USM
ISO640 f/8 1/50s 105mm

5DMarkⅡは21メガのフルサイズセンサーで、フルHDでの動画撮影機能もある新時代のデジタル一眼レフカメラだった。
5Dの12.8メガセンサーに比べて倍近い画素数を持つセンサーは基本的にノイズリデューサーを使用して撮影する事を前提にしていたのか、解像度を稼ぐためにノイズリデューサーをオフにするとホットピクセルが見えてしまう傾向があった。
(ノイズリデューサーをかければ、気にならなくなる)
 
最初に入手したカメラはまさにスポットだらけだった事から、在庫のカメラを全部見せてもらって一番スポットが少ないカメラを入手した事を思い出すが、そのカメラで撮った写真は充分な性能がある事を再確認する事になった。

EOS 5DMarkⅡ EF 24-105mm F4L IS USM
ISO640 f/8 1/80s 67mm

21メガセンサーの写真は、今でも通用すると思う。
 
勿論、フォーカスの難しさや一眼レフが持つフォーカスシフトの問題はあるけど、フォーカスシフトはシグマレンズの様にレンズ本体の調整で追い込んだり、カメラ側での調整で対処できるけど、最後は開放で撮るしかないのかな・・と悩んだ事もあった。
 
でもこのレベルが出てくるなら、今時のカメラに拘る必要はどこにあるのだろうと思うのも事実なのだ。

EOS 5DMarkⅡ EF 24-105mm F4L IS USM
ISO640 f/8 1/15s 24mm

EF24-105mm F4Lは、何回か発表されていない仕様変更があったと思われるレンズ。
Lレンズだからと入手したバージョンは、ファーストロットの物とは別物と称されるものだったが、全体的にボワッとした解像しかしないダメレンズだった。
それでも使っていたのは標準レンズとしての使い勝手の良さだったが、ある時落下させて破損。
修理を諦めて再購入したら、前のレンズとは比べものにならない位にマトモな解像をするレンズだったので、前のレンズは何だった?ってメーカーに言いたくなった事を覚えている。
 
今回アップしているのは、マトモになったEF24-105mm F4Lで撮った写真で、24メガセンサー程度のカメラであれば充分な性能がある思っているが、如何だろうか。

EOS 5DMarkⅡ EF 24-105mm F4L IS USM
ISO640 f/8 1/25s 105mm

5Dシリーズは、キヤノンのフルサイズセンサーカメラの歴史、その物。
画素数が倍増し、測距点がプロ機並になり、動画性能も付加され、MarkⅣで完成を見たのだが、その全てのカメラを所有し使用してきた人間としては、愛して止まないシリーズだと言って良い。
 
5DMarkⅢやⅣを、たまには引っ張りだそう。
フォーカスのセットアップが完了しているシグマも使ってないし、街撮り用の軽い単焦点レンズもたくさんあるのだから。

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