「自分の心の中を物語ることや物語を楽しむこと」は心の健康に良いということ

筆記療法と言って
①自分のトラウマ体験を一つ選ぶ
②それについて1日20分くらい書く
③それを4日くらい続ける
(書いたものを人に見せなくても良い)
というシンプルな心理療法があります。

シンプルですが、効果は実証されていて、この療法を提唱したペネバーカーという心理学者によると、これを行った後の半年間、医者にかかる(身体的なトラブルも含めて)割合が半分になったと報告しています。また、ペネバーカー以外の多くの心理学者もこの療法の効果を支持する研究結果を報告しています。

不思議なことに『①』のトラウマ体験が、自分のものでなくてもある程度効果があるという実験結果もあります。

おそらくこの不思議は、自分の問題に直面することが辛い時に、自分の問題とよく似た他人の問題について話したり考えたりすることで、自分の問題の解決のヒントを見つけたり、心の整理をしたりしようとする我々の心の働きによるものだと思われます

さて、小説やドラマ、演劇などの物語には、時代を超えた人類共通の様々なトラウマ体験や悩みが描かれています。

上記の理由から物語を鑑賞してその感想を語り合ったり、書いたりすることも、自分の心身の健康に良いと思われます。

つらい時は自分の心の内を物語ったり、物語を楽しんだりしましょう

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