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日系メーカー研究職1年目。博士(工学)。学生時代の専門は、半導体プロセス、ナノデバイス…

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日系メーカー研究職1年目。博士(工学)。学生時代の専門は、半導体プロセス、ナノデバイス。現在は、IoTシステム開発部門にて勉強中。ハードウェアはこれからどうなるのか。

最近の記事

ぶっちゃけどうなの?日本のハカセ 中編

二部構成にしようかと思いましが、長くなりそうなので、今回は中編にしたいと思います。前編はこちら ④金はない。そして、金がないことは時間と心の余裕を奪う。 さて、私の博士時代の経済的状況について書きます。D1とD2の二年間は、幸い自分でお金を取ってくることができ、経済的には何も問題ありませんでした。「リーディング大学院」という文科省管轄のプログラムが当時ありまして、博士研究とは別の活動をしながら、そのプログラムから学費免除と月20万円の奨励金を頂いていました。あとは、研究室の

    • ぶっちゃけどうなの?日本のハカセ 前編

      書こう書こうと思っていましたが、やっと書けました。3月に博士を取得しましたので、学生時代を振り返りたいと思います。大学名は伏せます。 なぜ書こうと思ったか専門は半導体なのですが、日本の博士で半導体、、、というと残念ながら明るいニュースは少ないですよね。B4からD3まで日本の大学の同じ研究室でやってきた身としては、だからこそ、実際の学生はこんな感じで(学振なしで)生き延びて、こんなファーストキャリアを選んで、今こう思ってますよってことを、記憶が鮮明なうちに書き記しておこうと思

      • 読書ログ3 「V字回復の経営」 三枝匡著

        3冊目は三枝匡(さえぐさただし)さんの「V字回復の経営」。 あらすじ、内容架空の会社、太陽産業のアスター事業部という不振部門の再建物語。物語といっても完全にフィクションではなく、実際の企業であったことを元にしている。どの企業かも本書の最後に記載されている(おそらく一度は耳にしたことのある大企業である)。著者曰く、本書は「ストーリー仕立ての経営書」である。まるで小説を読んでいるかのように(しかもめちゃくちゃおもしろい)、経営について学べる。高額で社員を雇い、部門を徹底的に取捨

        • 読書ログ2 「統計学が最強の学問であるビジネス編」 西内啓著

          2冊目は西内啓(にしうちひろむ)さんの「統計学が最強の学問であるビジネス編」 概要2013年に、同じタイトルで一冊として発売したが、2014年から、ビジネス編、数学編、実践編と3部構成のような形で、再度発売されている。ビジネス編と題しているように、統計モデルのアルゴリズムの説明などは省略されており、ビジネスの場で、如何にデータを扱うべきかの考え方や方法を、経営戦略、人事、マーケティング、オペレーションの4つの場面でそれぞれ解説している。構成としては、第一章の経営戦略で、「ど

        ぶっちゃけどうなの?日本のハカセ 中編

        • ぶっちゃけどうなの?日本のハカセ 前編

        • 読書ログ3 「V字回復の経営」 三枝匡著

        • 読書ログ2 「統計学が最強の学問であるビジネス編」 西内啓著

          読書ログ1 経営学 小倉昌男著

          備忘録も兼ねて、読書ログをつけることにした。気張らずやっていく。記念すべき(?)1冊目は元ヤマト運輸株式会社取締役 小倉昌男さんの「経営学」。 あらすじ小倉さんは父、小倉康臣さんが1919年に設立した大和運輸株式会社(後のヤマト運輸株式会社)に1948年に入社し、1961年に社長に就任。1976年に個人間荷物運搬サービスである宅急便事業を始める。1995年まで会長としてヤマト運輸に関わっている。父、康臣さんは関東近辺に絞って荷物輸送をする事業で成功したが、太平洋戦争後、関西

          読書ログ1 経営学 小倉昌男著