あなたは部下から信頼されるリーダー? リーダーに求められる資質とは
この記事では、私が開発したDELICオンラインから、チャプター2の前半部分、リーダーに求められる資質や要件についてお話していきます。
良いリーダーってどんな人?
「良いリーダーってどんな人のことを言うんですか?」
私がリーダーと関わる中でよく聞かれるのがこの質問です。
これが何を意味しているかと言うと、多くの人がリーダーとしてどんな仕事や関わり方が求められているのか、ということに疑問や不安を持ちながら日々の仕事をしているということなんです。
この動画を作るに当たり、「良いリーダーとは?」というテーマで実際に街頭インタビューを実施してみました。
その中で得られた回答のいくつかをご紹介しましょう。
★意思表示がわかりやすい人
★決断力がある人
★ゴールをちゃんと見続けてくれる人
★上にも下にもちゃんと意見を言える人
★カリスマ性がある人
★部下を引っ張っていく知恵とか、決断力がある人
★部下に対して夢を語れる人
★一緒にお酒を飲むと超楽しい人
★褒めてくれたり、声掛けを頻繁にしてくれる人
★教え方が上手いとそれだけで尊敬できる
★部下の力を押さえつけるのではなく、引き伸ばしてくれる人
★すごく優しい人
★部下の話をよく聞いてくれる人
★優しいだけじゃなく、厳しさも併せ持つ人
★イケメン
★小綺麗にしている人
まぁ、好き勝手に言ってくれますよね(笑)
ここに書いてあることが全部できたらスーパーマンだと思います。
これら全てを完ぺきにこなす人なんて実際にはいないのではないでしょうか。
少し冷静にリストを見返すと、求められる要素には様々な項目が含まれていることがわかります。そして、実はここがポイントなんです。
つまりは、リーダーに求められる要件や資質について、明確な定義がない。
ということなんです。
リーダー側も部下側も、それを支援する立場の人も含めて、何をすれば良いリーダーなのか、あるいはどんな人が良いリーダーなのかが、わかっていない、あるいは、その定義が曖昧であるということが言えるのではないでしょうか。
そういう意味で、定義や要件が曖昧な中、リーダーの役割を担う人材は苦労しているのではないかと思います。
これは良いリーダーシップ?
DELICオンライン・チャプター2では、実際の上司と部下の会話を再現したミニドラマでリーダーシップを学んでいただきます。例えば、動画の1分53秒から始まる映像では、とある上司が部下と面談をしているシーンを再現しています。その中ではこんな会話が交わされています。
【部下】
いやー自分なりに頑張ってみたんですけどね~
【上司】
自分なりってどういう事だよ。
会社の中で一度やると決めた事は、それはもう君のコミットメントなんだから、結果を出さなければ意味がないんだ。
自分なりとか、頑張ったとか、そんな事をいま言われても何も打つ手がないじゃないか。
決めた事はやり抜くというしっかりした信念を持って仕事をしてくれなければ、君がここにいる意味はないんだよ。
とにかくこの状態では私も上に対して報告することができないから、来週中に今週の分の目標もしっかりクリアするように頑張ってほしい。
わかったかな?
【部下】
はい、自分なりに頑張ります
【上司】
だから、自分なりじゃダメなんだよ。自分の実力以上に頑張る覚悟がないからうまくいかないんじゃないのかい?
【部下】
分かりました。すみませんでした。。。
例えば、こういうリーダーは良いリーダーと言えるでしょうか?
リーダーとして成果に強くコミットしていれば、その達成に真剣になることは当たり前ですし、それが故に部下に強くあたってしまう、という状況も考えられます。成果を挙げるために集まった集団ですから、ある意味成果への強いコミットを求めることは正論ではあります。
しかしこれで部下がついてくるのでしょうか。
例えば、部下がこの会話を終えて、自分のデスクに帰ったとき、同僚とどんな話をするでしょうか。
あなたは部下からどう思われているでしょうか。
DELICオンライン・チャプター2の中で、3分7秒からの映像を確認してきましょう。
【部下】
いや〜、今日の部長、なんか機嫌悪くてさ。超最悪だったよ。
言ってることはわかるけど、もう少し上司として気遣いがあってもいいんじゃないかと僕は思うんだよね。
【同僚1】
わかる。あの人さぁ、自分の機嫌で態度変わるよね。
そういう時は「はいはい」って聞き流すに限るよな。
【部下】
上役の顔色ばっかり見ててさ、あの人自分の昇進しか考えてないんだよ。
ホントにモチベーション下がる。
【同僚2】
ま、私たち来期は別の部署に異動することになってるし、しばらくおとなしくしておこうね。
あ、こんな会話「自分もやってしまっている!」と思いあたる方も読者の中にはいらっしゃるかもしれませんが、こんな状況がチーム内で起きているとしたら、部下は快く動いてくれないのではないでしょうか。
多くの場合、リーダーが会社から課せられる達成目標は、リーダーひとりが目一杯仕事を頑張っても達成し得ない高い金額や指標が設定されているのではないでしょうか。つまり、チームメンバーや部下の力を借りなくては目標が達成できないということです。
皆さんのチームメンバーや部下は快くあなたに力を貸してくれるでしょうか。モチベーション高く、仕事の依頼を引き受けてくれるでしょうか。
この記事でご紹介したような会話の仕方では、きっと上手く行かないのではないでしょうか。
対話の質を上げること、コミュニケーションへの優先度合いを上げることの意味がここにあります。
DELICオンライン・チャプター2ではそんなリーダーシップとコミュニケーションの大切さについてお話しています。ぜひ以下のリンクから視聴してみてください。
また、チャプター2は、この記事でご紹介したこと以外にもコーチングの基礎的な情報など大事な学びがたくさん詰まっていますので、最後までご覧ください。
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