見出し画像

私がオジさんになったよ。

もとい。私がオバさんになったよ、を読んだ。

ジェーン・スーさんの対談本。

光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みねこ。(敬称略)

読み進めていくうちに、「事実婚」や「子どもが欲しい・欲しくない」や「親の介護どうする」等の話題が多いことに気づく。どうしてかなと思っていたら、そもそもそういう本だったということに気づいた(汗)。

自分も43歳なので、共感できること多々あり。ただ、オバさんだから、オジさんだから出来ないことが増える...というネガティヴなことばかりではなく、大局観みたいなものが常に頭の中に鎮座している感じが心地よい。これは20-30代では味わえない感覚だ。若者よ、老いを恐るることなかれ。

もともと台本のようなものが存在しているのかは不明だが、対談する各人の得意とする分野やキャラターに即した絶妙な話題で対談は進んでゆく。特に脳科学者の中野信子さんと、宇多丸さん(ライムスター贔屓なので当然)のパートは面白かった。

マジョリティにいたいからマイノリティを「多様性」と一方的にカテゴライズする、それは「あなたを受け容れてあげるわよ」という上からの視点ではないか、という中野さんの考察は流石。

宇多丸さんが当初、自分のラジオ番組のオープニングトークを面白くしなければならない...と思い悩んでいたらしい。自分の持ち味はオープニングではない、ということに気づいたというシンプルな発想は、きっと色々と経験した苦悶の先に見えたことだと思う。

毎度のように詳細を書き連ねるとネタバレになるので、このあたりで。とにかく40代の人は必読な1冊でございます。

ところで今日からこちらを読み始めました。再読3回目くらいだろうか。Amazon primeで映画を観始めたので、楽しみデフ。

それではみなさん、さようなら。


読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。