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「ずばり東京2020」を読んだ。

ノンフィクション同時代史。

熱心な読書家ならピンときているように、開高健の「ずばり東京」をオマージュしている。

日本橋と首都高、東京を走るタクシー、森ビルによる再開発、JRに集まる年間400万個の忘れ物、渋谷の地下に流れる川、五輪と新幹線、五輪と感染症、動物の愛護と福祉、消えゆく本屋、超高齢化社会の葬式、東京における水害、東京農産物、そして今回のコロナ禍。

東京という街を様々な角度で切り取り考察した、まさしく「ずばり」な1冊。確かに初めて見たり聞いたりする情報が多く、とても興味深く読み進めたのだが、実際に読み終えた今、具体的に自分の中に残るものが何であったか?が明確に出てこない。

消化不良ではないが、なんともいえない曖昧模糊とした読了感が印象深い。もしかすると、この曖昧さが東京という存在を如実に表しているのかもしれない。なんちゃって。

読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。