話すこと②〜常識を疑う〜

 先週は話すことについての私の考えを書きました。今日は話すことの「実践編」を書いていきたいと思います。

★「話すこと」指導の常識を疑う
 話すことの指導といえば、「書いてから話す」や「見ながら話す」ということがほとんどではないだろうか。また、国語科においての「話すこと・聞くこと」では、単元内ではできるが、単元が終わったら日常的な力として発揮できないということもあるのではないだろうか。このように考えると次の三つの常識を疑っていきたい。
(1)書いてから話す指導
(2)見ながら話す指導
(3)汎用的な指導
過去の私の指導や私が知る限りの指導では、この三つが意外と当たり前として行われている。しかし、ここには何の疑問を持たずにきてしまったということも事実だ。だからこそ、今回はこの三つは疑問点としてあげておきたい。
 
(1)書いてから話す指導
 話す指導するときに、行われることは書いてから話すである。例えば、国語科の聞くこと・話すことでは、書いてから話すことを行う。この場合の問題点は、今から読む内容を全て書き、そのまま話すことだ。自信がない段階では必要かもしれないが、「話すこと・聞くこと」においては、全てを書いて話すではなく、キーワードだけを書いて話すということが、より話し手の育成には必要だろうと考える。

(2)見ながら話す指導
 これは、さっきの書いてから話すことに繋がるが、ノートやプリントに書いたことをそのまま話す児童も少なくない。この場合の問題点は「そのまま」にある。例えば、「大事なところだけ話す」や「いくつかあるうちの一つだけ絞って話す」というように、話し手に条件づけをすることで取り組みのレベルは上がる。そうすることで、話し手も話すときに思考をしざる追えない状況だろう。
 こうやって、話し手に負荷をかけることはレベルアップのためには必要だ。

(3)汎用的な指導
 話すこと・聞くことの指導において、過去の経験を振り返ると、単元の中で閉じてしまった指導になっていることが多い。つまり、児童が学習の必要性を感じて、学習していないということだ。言い換えれば、相手意識と目的意識を持ったゴールの設定になっていないということが言えるだろう。ここでの問題点は、「学習と学習のつながりの欠落」と言える。つながりを太くするものとして、「相手意識」と「目的意識」を持つことが挙げられる。なのために学習か(目的意識)、誰に対しての行うか(相手意識)の二つが必要だろう。この二つを指導の中で明確にして、取り組むことが大切だろう。

 今日はこの3点に絞りお話をまとめてみました。じゃあ、結局のところはどんなことをするといいか。ここについては実際の実践例を明日、まとめていきたいと思います。今回は「聞くこと・話すこと」の常識を疑うをまとめてみました。
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