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一本一本を積み重ねていく #937

おはようございます。
コップにキッチンマジックリンをかけて置いてたのを忘れて洗わずにそのまま飲んでしまった森下です。ゲロ吐くかとおもた。

しんどい練習を目の前にしたときに「この練習をなんとかこなそう」とだけ思うのか、「この練習をレースに活かそう」と考えるのでは同じ練習でも全く取り組む姿勢が変わってきます。練習のための練習にならないようにしたいですよね。というお話です。

<練習のための練習>

水泳の練習ってひたすら泳いでるのかと思いきや実はそうでもないんです。

もちろん距離も泳ぎますがそれよりも内容。フォームを意識するドリル練習もすれば、最大酸素摂取量を増やすための有酸素系のメニューもあれば、身体のエネルギーを有効活用するためのキッツいメニューもやります。

要は意図と目的に応じてそれぞれのメニューがあるわけで、実際の距離を泳ぐよりもすんごいしんどい。

僕は現役時代は一回の練習で5000〜6000mくらい泳いでいたわけですが、それを話すと「そんなに泳げないよ、すごいね」みたいなリアクションをもらいます。

「へへへ」と適当に笑っていますが、実際はただ6000m泳いでるだけではなくて、ダッシュを何本もやったりするゲロ吐きそうな6000mなのです。

特にしんどいのは身体のエネルギーを有効に使うようにするためのメニュー。耐乳酸系のトレーニングといえばわかりやすいかな。

追い込んでしんどいのに耐えながら維持するという、ケツから水が逆流してくる的な練習です。

例えば100mを10本泳ぐとして、それぞれのターゲットタイムが設定されていてそれに間に合うように泳ぐわけですね。

どんどん本数を重ねていくごとに辛くなっていくのですが、ある程度経験を積んでいくと10本をこなせる加減がなんとなくわかるようになるんです。

手を抜いているわけではないんですけど、ここでだいたいしんどくなってくるから一旦ここは抑えて最後までペース持たせるようにしよう、というような感じですかね。

いい意味でしんどいのには慣れて強くなっているのかもしれませんが、悪い意味でいうとパターン化してしまう、その練習の攻略法を覚えてしまうという感じです。

本番では自分の思うような展開になることのほうが珍しいわけで(陸上短距離や水泳みたいな個人競技はある程度自分でコントロール出来るけど)、その練習が出来る様になったとしても本番では通用しないといったことが出てきてしまいます。

まぁやらないよりはやる方が断然いいんだけども。

<目の前の課題をクリアし続ける>

練習の意図と目的にもよりますが、その練習をクリアするために練習してしまってはとってももったいない。

それは本番に活かすための練習ではなくて、練習のための練習になってしまっているということに他なりません。

例えば、先ほども例に出した水泳の100mx10本で耐乳酸的な要素の練習をするとしましょう。

当時の僕はまさしくそうだったのですが、「10本持たせるためには」というのを1番に考えていました。

10本こなせれば満足していたし、出来なければ不満足。だんだんその練習を続けているうちに10本をこなすポイントみたいなのを見つけるわけですね。

まだ追い込めるはずなのに、10本持たせるためにまだ抑えておこうという考えになっていたと思います。

耐乳酸トレーニングであればその練習をやる目的は疲労に耐える力をつけることのはずです。(#多分)

それにも関わらず、10本持たせるためにセーブをして余力を残しておくのは、その目的からしてみたら若干「?」となってしまいますよね。

調子の良い悪いもあるかとは思いますが、最初から自分を追い込んで、そこから耐えていくほうがよほど意味ある練習になるのでしょうか。(#当時のおれよ、聞いているか)

野球の素振りやサッカーとかバスケのシュート練習にも言えることだと思います。

1日、素振り1000回とかシュート200本とか、それをやること自体はとても素晴らしいことです。基本的な技術の習得や筋力の獲得という観点では効果はあるかと思います。

でもでも、ただなんとなく1000回素振りをするシュート練習をしてるだけだといざ実践で使えるかと言ったらなかなか難しい。

実戦では相手がいて、その相手が邪魔をしてくるわけですからね。ただなんとなく練習するのではなく、そうした相手がいるということを1回1回イメージして行わなければ本当の意味で使えるものにならないんです。

練習(メニュー)自体を「こなす」ことにしばられ過ぎると練習の本当の目的を見失いがちです。

練習をこなすためにどうするのかを考えずに、練習を本番で活かすためには今何を意識するべきなのかを考えてみましょう。

そうでないと、その練習を強くなっても本番につながるとは限らなくなってしまいますからね。

<まとめ>

①その練習をクリアするために練習してしまっては本番に活かすための練習ではなくて、練習のための練習になってしまう。

②練習(メニュー)自体を「こなす」ことにしばられ過ぎると練習の本当の目的を見失いがち。練習をこなすためにどうするのかを考えず、練習を本番で活かすためには今何を意識するべきなのかを考えること。

トレーニングをする前にトレーニングを行う目的をもう一度再確認してみましょう。練習に対する姿勢が変わってくるかもしれませんよ!

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株式会社メンタリスタマネージャー
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(4歳)と娘(0歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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