空が青かった。
自分のために生きる人生に価値はない。
実際はそうは思わないけど、
そう言っていると心が楽になる。
どう思っても季節は廻り続ける。
それでも空は青いまま。
空はいつから青かったんだろう。
あの頃たしかに夏の匂いがした、
あの匂いだけが続けば良かった。
願いが叶うなら夏に自分を閉じ込めて
出られなくしたかった。
そんな瞬間が美しいだろうから。
閉じ込められなかった、
夏がまたきっと来る。
そんな季節を
人のために生きたい。
自分のために生きてしまっても
それは全て自己満足だから。
人のために生きれないなら
この命に価値はない。
こんな言葉も全部が無駄。
急がなきゃ、
このままこの命が消えても
誰のためにもならない。
残さなきゃ、
自分の先を生きる誰かの背中を
ほんの少しでも押せる言葉を
生き方を、生き様を。
季節はまた廻る、春が来る。
桜が咲くことよりも
また春が来ることが幸せだと感じていたい
あなたが来年も再来年も
幸せな気持ちで桜を見られますように。
その頃も空はまだ青いのかな。
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