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芸人へのキャリアパス

これまでお笑い学校お笑いサークルなど取り上げてきましたが、
お笑いに芸人になるための方法をまとめてみました。
お笑い芸人になる方法は主に5つあります。

①お笑い学校に入る
NSCやスクールJCAなどのお笑い学校に入るルートです。
一部の学校は年齢制限など応募資格を設けているが、合格率はほぼ
100%なので、学校にはとりあえず入れます。しかし、卒業時に見極めがあり、100%事務所に所属し、芸人になれるわけではありません。

②事務所のオーディションを受ける
フリーで活動して事務所のオーディションを受けるルートです。年に数回、事務所ごとにオーディションがあり、合格すれば事務所に所属し、芸人になることができます。一発勝負ですが、芸人になる一番の近道です。

③弟子入りする
ベテランの芸人に直接弟子入りを志願するルートです。弟子入り後はついた師匠によるところはありますが、多くは師匠の仕事に付いていき、身の回りの世話をしながら現場のお笑いを学んでいくことになります。

④SNSなどで活動して有名になる
SNSで活動し有名になるルートです。YouTubeなど事務所に所属していなくても露出することのできるメディアを通して知名度を上げていき、お笑いで仕事ができるようにしていく方法になります。

⑤賞レースやネタ番組に出場して目立ち、取り上げてもらう
M-1やキングオブコントはフリーでもエントリーできますので、フリーで活動しながら、賞レースに出場し、決勝まで残るなど好成績を収めて、お笑いの仕事ができるようにしていく方法です。

主なルートをあげましたが、どのルートが売れっ子への道として割合が多いのか、2020年の賞レースの決勝に残った芸人(コンビ)のルートを調べてみました。

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2020年に行われた賞レースのファイナリスト芸人の芸人へのルートは上表になります。

見た感じ、やはり、お笑い学校が多いように思います。

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ファイナリスト54名のうち、4人に3人は①お笑い学校ルートです。
改めて、お笑い学校から芸人は主流となっていますし、お笑い学校すべてを合わせると1000人近く(卒業者は減るが)が入学するという規模感までになっています。
しかしながら、M-1グランプリの2018~2020年のチャンピオンである霜降り明星、ミルクボーイ、マヂカルラブリーは②オーディションで吉本入りしてます。狭き門であるオーディションを勝ち抜くぐらいの実力があったということでしょうか。
一方、③弟子入りは、最近はあまり聞くことは少なくなりました。弟子入りした芸人が弟子をとるという継承がある中で、弟子入りでないものが弟子をとるというのは考えにくいことから、お笑い学校主流の時代では、今後も増えることはないのでしょう。
④SNS等ルートはフワちゃんのようなケースがあるぐらいで、こちらも狭き門のように思いますし、⑤もラランドのケースぐらいでしょうか。いずれも狭き門だと思います。

見てきましたように、お笑い学校がメインルートであることを改めて感じたという結論ですが、今後、社会人ルートや副業ルートなど、世間では当たり前になりつつあるルートからの芸人というのも幅があって面白いと思います。

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