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意思決定会計-業務的意思決定

おばんです(朝読んでいる方は、おはようござりす)。
 たまには、会計人らしいことを書きたいと思い、今、改めて勉強している管理会計から、特に頭に入れておきたいことをまとめてみます。

業務的意思決定の範囲

『管理会計 第7版』では、業務的意思決定について、4つの例が出されています。

・加工か販売か
・自製か購入か
・新製品の追加または旧製品の廃棄
・プロダクトミックス

 その中で僕が経営計画を考えるときに特に考えていることが書いてありました。やっぱりこれはいけないんだなと。

 新製品追加の意思決定においてしばしば犯す誤りは、財務諸表作成目的で計算された原価から平均単位原価を計算し、それをもって決定を下すことである。
(『管理会計 第7版』P484より)

 残念ながらこれ、会計事務所が計画作成の手伝いをするとき、かなりの確率でやっています(たぶん銀行主導で計画をつくるときも)。

 本来計画は、あるべき姿からの逆算で立てるべきで、過去の数字は参考にはするが、それにとらわれては絶対ダメ。というのが僕の持論です。
 でも、大体の場合、未来の数字のイメージがつかない、具体的でなければ、数字の根拠は過去に頼らざるを得ないため、過去の数字にとらわれた計画になってしまいます。結果、計画自体、過去の成功・失敗の延長線上でしか導かれないものになってしまいます。その場合、計画に対するコミットメントが低いので、計画の達成自体あやしいです。

 融資のために銀行に出す計画とか、補助金のための計画とかは、特にこのパターンに陥りがちです。融資を通すためだけ、補助金を通すためだけの計画は、その意図が実現した瞬間に、計画に対するコミットメントがほぼ0になってしまうので、とてももったいないです。

リスクと意思決定

 意思決定は、多数の代替案の中から一つ選ぶことです。
 意思決定には確実性に対するものと、不確実性に対するものがあります。

 確実性に対応するものは、対象に対する利得関係(ペイオフ)だけです。
 不確実性の場合は、その利得関係が複数あり、かつその代替案を選択した場合、選択しなかった場合等、複雑です。
 現代の経営、特にこのコロナの状態でいくと、不確実性に対する対応の機会ばっかりになっています。
 リスクとは、不確実性に対する意思決定をするとき、定量的(数値的)に判断できるもの、とされています。

 リスクにおける意思決定は、
・期待値
・分散
・期待効用
 があります。ファイナンス理論でよく出てくるやつです。

 数字を扱う仕事してるのにこんなこと言うのはなんですが、僕は数学が大の苦手で(「算数」レベルだったら好き)、ファイナンス理論とか高校以上でやるような数学の技術を使ったものは、正直避けて通ってきました。

 やっぱりここを避けては超一流からは程遠いか…。気合い入れて勉強します。

参考文献


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