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9.クッキー工場の今後について

世界的に広がっているCovid19の影響で、外国人観光客のベトナム入国が制限されています。普段は外国人観光客で賑わっているドンコイ通りのお店の多くは閉店してしまい、お土産店に卸していた競合企業の多くも撤退、もしくは休業を続けています。私が好きだったお店の多くもホームページやSNSは残っているものの、更新が止まっており、休業なのか廃業なのか分からない状態です。(トップ画像はテナントが全て撤退してしまったホーチミンのLucky Plazaショッピングモール。いつもは通路が無くなってしまうくらい多くのテナントで賑わっていました。)

このドンコイ通りは通行人のほぼ100%が外国人ツアー客なので、このエリアには観光客向けお土産店や飲食店、SPAが数多く営業しており、商品やサービスの品質、そして”価格”も先進国とそん色ない水準で営業していました。ドンコイ通りの外国人依存率は銀座以上なので、外国人の入国制限の影響は甚大です。一方で、ドンコイ通りの近くにあるファングーラオ通りも外国人が多いのですが、こちらはバックパッカーが中心なので、現地に近い相場で営業しているお店も多く、ベトナム人客で多少は持ちこたえている印象です。

こうした状況下で創業後初めての税務申告を迎えました。ベトナムも日本と同様に12月までの納税額を計算し確定申告するのと、次年度の事業登録税を支払います。2021年中に入国制限が解除されるのか?そして、クッキー工場を再開させられるのか?Hien(社長)と議論を進めた結果、やはり今年中の再開は難しいという結論に至り、休業届を提出する事になりました。(休業中は事業登録税と月次の税務報告が免除されます)また、この状況をチャンスに変えるため、短期計画、中長期計画も定めました。

中長期計画(入国規制解除後:2022年夏?)

当社は土産用クッキーを製造し土産物店に卸しているのですが、競合の商材を分析するとクッキー以外にも魅力的な商材がたくさんあります。通常は同じカテゴリーの商材を卸す事が出来ないのですが、競合が休業もしくは廃業しているため、ビジネスを再開するタイミングで同じスタートラインに並ぶことが出来ますので、魅力的な商材で棚を確保できる可能性があります。観光客が入国できるようになるまであと1年以上かかると思いますので、この時間を有効活用し商材開発を続けたいと考えています。

短期計画(2021年)

会社の運営費を確保するのと、「ベトナム旅行に興味のある人」との接点を作るため、ベトナム雑貨のネットショップをオープンします。このネットショップを通じて将来ドンコイ通りでクッキーを買ってくれる潜在顧客との接点を作り、ビジネス再開のタイミングで効果的なプロモーションが出来るようにしておきます。また、ネットショップ自体も商材や販売方法、プロモーションも理論に基づいてしっかりと計画していきたいと考えています。

図解

今後、新シリーズでこのネットショップの戦略について記載していきます。

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