好きなことを得意にする努力だけでなく、得意なことを好きになる努力をしよう

 人それぞれ、好き嫌い、得意不得意があると思います。
悲しいことに人間の潜在能力には個々で差があると私は思います。努力は人を裏切ると思っています。
好きなこと=得意なことであれば最高なのですが、中には「好きなのに中々伸びない」ことや、「大して好きではないのになぜか得意」なことが沢山あります。
初めてこの問題と正面から正面から向き合ったのは、高一の三学期における文理選択の時でした。
理科が大好きで理科の先生を目指していましたがいかんせん数学が苦手でした…。(理科だけでできて数学できないタイプ)そして国語が何故か得意でした。
数学はどれだけ勉強しても偏差値50前後、国語は勉強しなくても偏差値60前後。
結局努力って0を100にする力はなくて、0を1にすることや、80を100にする力しかないのだと思います。
結局私は得意な文系をとることにし、数学を捨てて国語の偏差値を65まで上げることができました。
理科教師の夢は諦め、代わりに理科の次に好きだった社会科の先生を目指すようになりました。(これも変わって今はシンガーソングライターとボイストレーナーです)
あの時好きという気持ちだけで苦手な理系を選択していたらどうなっていたかと思うとゾッとします……。
好き嫌いだけでなく、自分の得意不得意を知ること。これは仕事探しや夢など、全ての選択において大事なことだと思います。
体が小さく脂肪や筋肉がつきづらい体質の人が、どれだけ相撲が好き本気で力士を目指したとしても、努力の力では到底なれません。万が一力士になれたとしても、トップ戦線には立てず、辛い思いをすると思います。0を1にしたところで、元から80ある人には勝てないからです。
ウサイン・ボルトがどれだけ本気で絵を描いても、モネのような素晴らしい絵は恐らく何年かかっても描けないし、モネがどれだけ本気で陸上に取り組んでも、ボルトの記録に到達することはできません。
ボルトは自分の身体能力に自分で気づき、並々ならぬ努力をした結果世界記録を更新し、モネも自分の美的センスに自分で気づき、並々ならぬ努力をした結果、誰もが知る素晴らしい絵画を描けました。
自分の努力が報われる得意分野で、圧倒的努力をすることが大事だと思うのです。
繰り返しになりますが、得意不得意と好き嫌いが一致しないことはよくあります。そんな時は、「諦める勇気」と「得意なことを好きになる努力」が必要です。
時間も能力も有限です。自分の得意分野を知り、得意なことを好きになる努力をし、得意を伸ばしてこそスペシャリティが生まれ、それが仕事や個性になると思います。
努力は人を裏切らないとか、そういった類の綺麗事があまり好きではないので、本音を描き晒してみました。
最後に誤解がないように綴ります。
不得意分野とは、本気で努力したても伸びなかった分野のことです。努力もせずに不得意だと決めつけることはもったいないです。
「努力したけど」伸びなかったと認められるくらいの努力は必要です。ここだけ間違った解釈をしないようにお気をつけください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?