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「正義中毒」
何か不祥事を起こした政治家や芸能人を、これでもかと批判する。
不謹慎なツイートをした人を晒しあげ、住所を特定し、脅迫する。
アドバイスと称して、部下をボロクソに叱る。
これって本当に正義ですか?
シンガーソングライターのケティです。
皆様は「正義中毒」という言葉を聞いたことはありますか?
人は誰かを攻撃する時、ドーパミンと呼ばれる快楽物質が分泌されます。
私は、イライラしている時にサンドバッグを思いっきり殴るとスッキリした経験があります。
怒りの矛先がサンドバッグに向く分にはいいのですが、これが人間に向かってしまうと最悪なのです。
残酷な真実ですが、人は誰かをを殴ったり罵ったりすると、快感を覚えるのです。
しかしいきなり人を殴ったり罵ったりすると、罪悪感を感じます。
ではどすうるか?
正義を盾にするのです。
「あいつ、不倫したのか。不倫は最低だ。これであいつを誹謗中傷しても相殺される。」
「あいつ仕事なんかやらかしたのか。俺は上司だしあいつがなにかやらかしたことを責める権利がある。よし、詰めてやるか。」
彼らは正義感が強い訳ではなく、自分のストレス解消・ドーパミン分泌のために人を批難しているのです。
本当に怒っているわけではなく、「あいつがこんなことをしたからこれくらい言われて当然だ」と言わんばかりに、批判する理由ができたと内心喜び、歪んだ正義感の元、日頃の鬱憤を晴らしているだけなのです。
これが「正義中毒」です。
この正義中毒に陥らないためには、やはり自他の境界線を意識的に引くしかないと思います。
芸能人の誰が不倫しようと、あなたが不倫された訳じゃないのですから。
あなたが芸能人の不倫に対して叱咤したところで、何も世界は変わらないのですから。
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