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感情のままにふるまわれたお陰

3歳から18歳の就職するくらいまで、父さんから何かと感情的にふるまわれてた時の話。

父さんの感情を穏やかにできない自分を責めた

3歳の時、母さんが3つ下の妹を妊娠して、病院に面会に行く前の日。

父さんから「"絶対おねしょするなよ!"」って圧をかけられて、ビビりながらも絶対おねしょしないぞって気合いを入れた。

結果、寝不足な上に見事におねしょ...。

これでもかってくらい怒鳴られて泣いた記憶がある。

家事をする時も、こだわりを押し付けられてるんだか、ストレスをぶつけられてるんだか分からない。

掃除機がけをすると、かけ方が違うと横取りされ、ヘッド部分をガンガンぶつけながら、やり直しさせられた。

布団を畳んでしまおうとすると、順番があるから置いといてと言われる。

必要な服を洗濯してるだけなのに、水道代が嵩むと言われたり、洗濯機のかけ過ぎを疑われる。

洗濯物を干すとシワの伸ばしが足りないと横取りされ、服がかわいそうなくらいバボバボ。

干す順番が違うと、全部外されてやり直し。

父さんの服の畳み方じゃないと、自分で畳むからいいと言われる。

食器洗いをすると、寒い時期でもお湯は使うなと釘を刺され、シンクを洗う時のスポンジの使い方が違うと、できるまで監視され何回も怒鳴られる。

家族とのご飯も、なぜか自分だけ異常に食べ方に厳しい。

談笑したり、好きなテレビを観てると、ニュース番組に切り替えられたり、テレビを消される。

三角食べや箸の持つ指の位置、家族と食べる早さを合わせてるか監視されながらの食事。

父さんの仕事帰り、居間でゲームをしたりテレビを観たり、寝転がって休んでると「"また怠けて〜!"」とか「"誰が養ってるのよ!"」と制裁をくらう。

教えてくれるのは有難いんだけど、圧だけ強くて内臓に響き渡るのが苦しい。

叩き上げとして受け取ってたからまだよかった。

いつも忙しそうなのもあって、楽しく話す機会が少なくて寂しかった。

仕事の休憩でタバコを吸ってる時に「"学校でこんなことあってさ〜"」とか「"友達と遊んでさ〜"」って声をかけると「"あぁ...。"」とか「"仕事が忙しいから後にして...。"」って言われる。

ご飯を食べてる時くらい話したくて、声をかけると早々に食べ終わって片付け始めたり、考え事してるから静かにしてほしいと頼まれる。

1番悲しかったのは「"遊んでばかりいて!"」って怒鳴られたり、どこが気に障ったのか分からないまま責められること。

生活できてるのは、父さんのお陰だって感謝してるからこそ、言い返すこともしないで、ただ父さんの言うままに合わせてきた。

本当は言いたいことも山ほどあるけど、話したところで感情的な言葉で押し切られるから、話そうとも思わなくなるし、距離をとりたくなる。

そのくせ、そっけなくすると「"こんなに頑張ってるのに...。"」って悲しそうにするもんだから、もうたまったもんじゃない。

あまりにも怒鳴られ過ぎて、メンタルが削られる上に、段々自分が悪い気がして、父さんが感情的になるのは、全部自分のせいだって責める様になった。

家族も父さんには呆れてしまってたせいで、理解してあげる人がいない心配から、自分が味方でいなくちゃって使命感が強かった。

毎月の支払いのことで頭がいっぱいだった

父さんが、いつも忙しそうにしてるのをみてたからこそ、責めたくなかったし、少しでも楽にしてあげたい。

なんでそんなことになってるんだろう?っていつも考えてた気がする。

当時は、父さんの事情なんて全く分からなかった。

多分自分の幼少期に仕事の忙しさがピークで、朝起きたらもう父さんは仕事に出てて、夜寝てから帰宅するハードな生活を数年してたみたい。

睡眠時間は4時間とれればマシな方だった気がする。

とにかくお金に困ったらしくて、家族5人、せめて子供3人の明日のご飯を用意にしないといけない焦り。

3つ下の妹と6つ下の弟がいることもあって、学校でかかるお金のやりくりが、特に厳しかったんだろうと想う。

お小遣いもなければ、子供を遊びに連れて行くお金もない。

母さんも貯金を切り崩し生活費に充てる。

考えた結果、車で公園をハシゴ。

それでも楽しんでる子供をみて、胸が苦しくなったそうな。

クリスマスプレゼントを用意できないことを、子供に話そうとしてた矢先、たまたま仕事が入ってなんとか用意することができた話。

このままだと、家族の思い出を作れないかもしれない焦りから、明日のことがどうなるか分からない状態で、青函トンネルのドラえもん海底ワールドの日帰り旅行を計画。

一緒に耐えてくれてた母さんからは「"こんな苦しい生活がいやだ!"」って離婚の提案をされ、なんとか説得するものの、関係は拗れてしまってる。

仕事もお金もほとんどないに等しい状態で、身内の反対を押し切って結婚。

式をしたものの、相当悲しまれる始末。

自分で結婚を決めた責任感、家族を守れないかもしれない不安の板挟みで、なりふり構わず泥臭く生活費を稼いでくれていたんだと想う。

当時の気持ちは分からないけど、家庭を持ちたかっただろうし、子供だってほしかったはず。

なんとかなるだろうと勢いで結婚した結果、想像以上に生活するのが厳しくて、何も考えられなかったんじゃないかと踏んでる。

自分のつらい想いを理解してほしいけど、それよりも父さんの複雑な想いを理解してあげるのが先。

当時の気持ちを聴いてもらうのは難しいから、話を聴いて慰めてあげるくらいしかもうできることがない。

唯一の救いは、家族がバラバラにならなくて済んだこと。

父さんが完全に折れてしまわなかったお陰で、今こうして生きられてることには感謝してる。

自立してから結婚相手にプロポーズする

色んな要因が絡み合って起きたこの状況を、もう二度と味わいたくない。

今後結婚して家族を持った時に、子供にもこんな想いをさせちゃダメ。

どうしたら少しでも、家族とたのしめるか考えた結果、最低限「自立」してから、結婚相手にプロポーズする。

自立って何かというと、収支に余裕を持つこと。

入ってくるお金の稼ぎ方と、使うお金の管理の仕方。

お金の稼ぎ方は、考えると色々ある。

会社員の収入と新NISAの投資で、地道に暮らす選択。

起業してフリーランスになり、自由と責任のバランスをとりながら、やりたいことでお金をいただく選択。

お店を出したり、経営者として社員の教育や指導をしていく選択。

食いっぱぐれなさそうな人をみつけて、ヒモになる選択。

どれが良くてどれが悪いとかはない。

大事にしたいのは、能力を活かして環境がよくなること。

これを優先にしないと、気持ちがどんどん萎んでいく。

時間も手間もかかるのは間違いないけど、この土台がぐらついたまま、老後を迎えるなんてごめん。

「"若い内に遊んでおけ...。"」なんて、悲壮感漂わせて言われることもあるけど、若い内の努力は仕方ない。

それくらいやらないと、安心してたのしめないもん。

どうなるか分からないけど、できることからやっていく。

衝動的に関係を持たない歯止めをくれた

つらい想いが色々あった訳だけど、だからこそよかったこともたくさんある。

その中でも一番よかったのが「衝動的に関係を持たない歯止めをくれた」こと。

元々、人を信頼し過ぎたり、相手の気持ちを受け入れ過ぎるところがあるから、自分の気持ちを確かめながら恋愛できた。

どれだけ好きになったとしても、関係を持つ時に一旦ストップがかかって、これでいいのか?なんていう自問自答が始まってた。

恋愛と結婚を別物として捉える人がいるけど、自分は恋愛の延長線上に結婚があると想ってるタイプ。

そのせいもあってか恋愛を楽しむよりも、長く結婚生活を送れるかばっかり気にしてた。

割り切ってたのしめた方がいいんだけどね。

今考えると、あんまり気持ちのいい想い出はなかったけど、経験させてもらえたのは有難い。

周りの人達は、割と勢いで付き合ってすぐ別れたり、結婚して式まであげてあまり経たない内に、もう夫婦関係が破綻しそうな人もいる。

離婚する夫婦も1/3いると言われるけど、離婚できるならまだ復活のチャンスがある。

ただ、子供がいたりお金の負担が大きくて離婚できない夫婦だって、2/3の中にどれだけいるのか分からない。

身内が孫みたさに、暗黙の了解で「"分かってるよね?...。"」みたいな空気感を出すこともある。

結婚適齢期なんて言葉もあるし、女性が気にするのも分かる。

ただ、土台ができてないのに結婚すると、後々のリスクがでかいし、何より楽しみも少なくなるのは間違いない。

恋愛するにも、結婚するにもそうだけど「健全な考え方」ができる人でないと生活が困窮しかねない。

このきっかけがあったからこそ、衝動的に関係を持たなくて済んだ。

まとめ

ここまでみてくれてありがとう!

「感情のままにふるまわれたお陰で気が付けたこと」というテーマで、複雑な想いを話してきた訳だけど、間違いなく体験してよかったし、いい想い出になった。

悩みの渦中にいる人、つらい想いに心をかき乱されてる人にとって「じりつ」を促す転機になると嬉しい。

父さん!経験させてくれてありがとう!

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