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〜9/末

「自由帳」には心理的な日記を、ここには事実的な日記を書こうと思っているマガジンを作ったのだけれど、わたしは現実的な事に対応するのは苦手みたいだ(だからこそこうなっているとも言えるけれど)

今も働いている
ちゃんと週に5日働けているか?
-できる時とできない時がある。たまにできない、というより、文字通りに、できない時は全くできない
仕事に大きな変化はない
もともとフルスキルに戻っているので
社内の事情で忙しい時が増えたくらいだが、もともと残業が少なくなっていたところに残業が増えた、くらいのものだ
他の職場に比べれば少ない方だと思う

もう何度か書いたと思うけれど、メンタルで休職〜復職している間にも色々と重い病気に罹った
何度か死にかけたけれど、その事で得たか/失ったかを書こうかなと思う

心臓病で死にかけた後、世界は美しく見えたか?
-NO.身体能力の低下が死ぬほど辛かった他は、別に変わらなかった
もともと灰色がかった世界のままだ

復職した事で自信を取り戻せたか
-NO.仕事をしたくないとは思わないけれど、できるようになったことよりできないままのことが遥かに多いことを思い知らされた

少し話は変わるけれど「夜の自由帳」というマガジンに「月の下の、荒野を歩くけもの」という記事を書いた
そのあと、わたしは2度失敗した
日に二度実行する例が多いのかどうかは知らないけれど、その時はいつものように「やり遂げてないのだからやり遂げるまでやろう」と思っただけのように思う

結果、二度目も失敗した
ここからわたしが得るべき教訓は「他人の記事などに惑わされず、使う道具は質にこだわれ」だった
そうすれば -少なくとも二度目は- 失敗しなかっただろう

落下のショックで意識を取り戻した時、何が起きたのか分からなかった
突然の痛みと、周りに積んであったものがドサドサと落ちてくる感覚
例えるなら眠りから(わたしの場合特に悪夢から)突然に目覚めた時に似ていた
直前までの記憶をことを瞬間に失うあの感覚

しばらくして、意識を失う前のことを思い出す
上を見上げて、ケーブルが切れたのだと気づく

酷い頭痛と目眩と倦怠感、全身の痛み(打撲ではなく筋肉痛に似ていた)で、しばらく -多分2-3時間- 動くことができなかった
段ボールの中をかき分けてiPhoneの場所まで辿り着く(こんな時でもスマホを手にするときの安心感というのはなんなのだろうと可笑しくおもう)

何か記事を書きたかったけれど、物理的に身体(特に指先のような細かな場所)が動かなかったし、脳も動かなかったし、何より全身の倦怠感が酷かった

直後に何をしたかって、なぜか冷蔵庫から作り置いておいたそぼろを取り出して食べ始めたのだ(茹でて作ったヘルシーなやつだ)
2口食べて現状をみて、おかしいを通り越して馬鹿馬鹿しくなり、そぼろを器ごとゴミ袋に投げ捨てる(そぼろにとっては災難ではあるけれど、食べられてしまうのに比べてどちらがより悪い結果だったのかはわからない)

わたしは受け入れてくれそうな友達の1人に「実はした」とだけ告げて、彼女なりに慎重に言葉を選びながら心配してくれた言葉を眺めながら気を失ってしまった(あるいは眠っただけなのかもしれない)

ほとんど半日経ってぼんやり目が覚めて、会社に「今日の休日出勤は体調不良ででできそうにない」ことを告げてまた気を失う

(こういうところなのだ 何が荒野と獣だ そうしなければ迷惑をかけ、自分にとっては面倒が増えることはわかる
でも結局は、飼い慣らされた家畜の習性が染み込んだだけじゃないか 当たり前のことを当たり前にこなすことほどの絶望感はない)

これが、誕生月最後の一日のはじまり
終わり損ねた始まりの、つまらない顛末

「じゃあそういう願い事ってどこへ行くんだろうね」
-“ワールド ゲイズ クリップス 03”/五十嵐 藍

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