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6月9日

つまり

会社で休職手続きをとる。

美容室に髪の施術についてやんわり断られたので自分で髪を染める。

会社で手続き

この日は会社へ診断書を提出して正式に休職の手続きをとる。
事前には上司とHR(人事)との面談と聞いていたが、実際には上司とその上司との面談だった。

上司も、その上司もメンタルヘルスでの休職については嫌味ひとつ言わず(こう言った点で勤め先は非常にホワイトだと思う)、(おそらくは努めて)明るい雰囲気で手続きを進めてくれる。

医師の診断であるから少なくとも一旦従う必要があると判断していたものの、自分ではこの時点まで、実際には休職という手続きまでが必要とは思っておらず、数日程度有給取得できれば十分リフレッシュして職務に励めると思っていたが、実際にはこのわずかな手続きとヒアリング、往復のみで非常に疲労してしまい、自分が思っているよりも状況は良くないようだと、初めて実感した日だった。

美容室に断られる

これは診断が出る前の時点からなのだけれど「気分を変える必要がある」ということは強く感じて居て、気分転換にと髪を明るい色にしてもらうようお願いして、何度か美容室に通って居た。
なかなか思うようにならず(明るめのグレージュにしたかったのだけれど、私と私の髪を見た友達の表現としては「夏休みにイキりたかった中学生が自分で染めたような金髪」になっていた)、何度か相談しながら通って居て、新しい予約を入れたところだったが、会社での手続き後に担当して居た美容師からやんわり「これ以上どうしようもない」といったことを言われる。

(この時点では現実を知らずお金の心配をしていなかったので)「通常よりも料金がかかっても良い」「改めてブリーチする、染める、カットするなどどの手段でも良い」ということを伝えてみたのだけれど、美容師としては「前回までにブリーチ&カラーを行っている以上、意図した方向で色を抜くことも足すこともできない。どちらも綺麗にできない以上数ヶ月後に今までの分を全部カットした上でやり直すか、どうしても色味が気になるなら数週間単位でカラーシャンプーを使ってみては」というものだった。

おそらくプロとして正しい状況を伝えてくれたのだと思うけれど、これまで何度か相談しながら通って、何万円かを支払った最終的な結論がこの状態かと思うとすごく落胆してしまった。

染髪した上からブリーチしてもうまく行かない、というのはなんとなくあり得る話だとは思うものの、現状の髪色を見て、広い意味で減法混色で色を上乗せすることもできない、ということはないのではないかと思ったし、何よりその時の自分にとっては数ヶ月後では永遠と一緒だった。

その日は会社での手続きで(自分なりには)十分に疲労していたけれど、お金を払ってもプロがやってくれない、という以上自分でどうにかする必要があったし、いつかではなくて今日、今すぐにでもしたかった。

(こういったことで必要以上にダメージを受けること自体が症状かもしれないと思いつつ)明るい髪にできないならいっそ暗い髪にするしかないと思って、カラークリームをいくつか買って帰り、鏡で見る髪の色と相談しながら混色して染めて見る。

結果としては思い描いて居た暗い色-ブルーブラック-に染められた。
その時の感情は思い通りになって満足したというよりも、これ以上行き場をなくさずに安堵した、といった方がより正確だと思う。

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