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遊びを研究する理由

どうも、あそび研究家のマツケン(松浦健二)です。

遊びを研究することは世界平和につながります。

遊びを研究することは、日本人が世界で活躍する未来につながります。

遊ぶことで、人間が本来持っている根源的な力が活性化され、あらゆる活動のクオリティが高まっていくのです。

今回の記事では「遊び」というものが、人間にとってなくてはならないものである理由を伝えてみようと思います。

「遊び」がなくなってしまうと人は生きていけません。

というか、「遊び」がないと人間らしい情緒を持って生きることが難しいですし、心身の健康にも大きな影響を及ぼす要素が「遊び」なのです。

人間の健康的な暮らしにおいて、「遊び」が必要だという主張は多くの科学者、博士、知識人が発表しています。

「遊び」を題材とした哲学書としてもっとも有名なものが、ヨハン・ホイジンガが書いた「ホモ・ルーデンス」という著作。


この本の中でホイジンガが主張していることを要約すると
以下の内容になります。↓

人間とは「"ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)"」である。
遊びは文化の形成に先行していて、人類が育んだあらゆる文化は全て遊びの中から生まれている。文化があって遊びが生まれるのではなく、遊びから文化が作られてきたのだ。つまり、遊びこそが人間活動の本質である。

ホモ・ルーデンス

この主張を立証するために、東洋西洋様々な文化を考察していって
「人間活動の本質は遊びである」ということを伝えるための色んな事例を記してくれています。

ホモ・ルーデンスの詳しい内容については、別の記事であらためて書こうと思います。

現代の文明が作られてきた背景に常に「遊び」の要素があった。というのは興味深い考察ですし、意外に違和感がない感じもしませんか?

このほかにも人間の健全な発達に「遊び」が欠かせない。ということを書いた本はたくさんありまして、”子供の遊びの進化学”の世界的な権威である、ピーター・グレイの著書も有名です。

この本の中で、ピーターグレイは、科学と進化生物学を通して、
・人類は遊ぶようにデザインされていること、
・遊びを通して成長すること
・子どもにとって遊びは学ぶことと同義であること
を主張し、証明していきます。

近代の学校教育が子どもの自由を奪い、矯正し、画一的な労働者人間を作り出す温床になってしまっている。ということを本の中で書いています。

この本についても、別記事で解説を書きますね。

日本でいうと縄文時代にあたる頃の、狩猟採集民の文化では、子供達は自由に好きに遊び、あらゆる知識を自ら能動的に身につけ、与え合い、分け合うことを、子どもたち同士の体験形成で学んでいったと言います。

現代は、社会システムの中で使役される人間を生み出す目的で作られた学校システムの中で、子どもたちが製造されていっているといっても過言ではないと思います。

そのシステムを通った大人たちは当然その「矯正」システムが常識となり、「遊ぶこと」「自分の創造性を解放すること」「内発的な興味関心に没頭すること」を制限するようになっていきます。

その結果が、今の日本の

"児童・少年の自殺者数過去最多"
"子どもの精神的幸福度、先進38カ国中37位"
"10~14歳の子どもの死因第1位が自殺"

という状況を生み出していると言えます。

生産できない人間は無価値=遊びは罪

というような洗脳が、日本、ひいては世界全体を生きにくくさせている要因だと私は考えています。

実際にそのように主張している教育者や研究者はとても多いんです。

この状況を打破するためには、今一度、人間活動の根源である「遊ぶこと」の重要性に立ち戻る必要があると思います。

これを読むあなたはどう思いますか?

小さなこどもを見ていればわかると思いますが、子どもが子どもらしく、人間らしくエネルギーを爆発させる方法は「遊ぶこと」です。

このシンプルな原理は、例え歳を重ねて成人になったからといって変わりません。

多少の忍耐力や粘り強さは身に付きますから、目標のために自分を律するということはできるようになりますが、それでも人間が生きる目的は「楽しむため」、究極は「遊んで、人生の醍醐味を味わうため」だと言えるはずです。

この大切なことを忘れかけている人が多すぎると私は思っています。

競争主義に浸かり過ぎてしまって、人と比べることが当たり前になり過ぎてしまって、自分を殺して社会システムに奉仕することが立派だという間違ったプロパガンダに飲み込まれてしまっている。

そうじゃなくて、もっと発展的に、人間本来の活力を生かしながら、生きる喜びを感じながら、与えあい、分け合う社会を作ることは可能だと思うんです。

これからの未来に、日本で育っていく子どもたちには、もっと遊んでほしいと思うし、生きることは楽しいという思いを持って活躍してほしいと思っています。

そのためには「あそび」の重要性や、有用性を伝えていく必要があると思うし、もっと遊ぶ日本人を増やしていくことがより元気な社会につながると思うんです。

遊びを極めようと思ったら、一流のものを見たくなるし、触れたくなると思います。

一流のものに触れるためには、お金も必要になってきます。
出発点にあそびというエンジンがあることで、正しく仕事を頑張るモチベーションも生まれるのです。

遊びを起点に日本を元気にする。

子供達の未来を遊びで輝かせる。

それぞれが満たされた、活力ある国を作る。

そんなビジョンを達成するために遊びを研究し、その効果、重要性を伝えていこうと思います。

いささか散文的になったところもありますが、今後はテーマでまとめて色んな「遊び×〇〇」な記事を書いていきますので、フォローして応援してもらえたら嬉しいです。

そして、この考えをリアルな活動に動かしていくために仲間を増やしたいので、松浦に賛同してくれる方はぜひ一緒に遊びで日本を変えていきましょう。コンタクト待ってます。

ではまた!

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