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会社名の命名に失敗した

アンドゲート田村です。
株式会社アンドゲートという会社の代表をやっています。

この記事では会社名の命名に失敗して大変だった思い出を書きます。
ちょっと衝撃的なタイトルですが、信念を持って付けた会社名をちゃんと愛していますのでご安心ください!

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会社名の種類は3つある

会社名の種類を分類すると「思想型」「事業型」「サービス型」の3つに分けられます。

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思想型は
「Google」「Amazon」「ヤフー」などその単語だけでは価値提供の内容が直感的ではない場合を指します。
会社名には創業者の思想が反映されていますが、その思想を説明してやっと理解できるため広報活動のコストが上がります
しかし、複数の事業を運営する場合は思想型は共通の価値観として効果を発揮します。
「ブリヂストン」「ニトリ」などの苗字、「DMM」などの3文字英語も思想型に含みます。

事業型は
「○○コンサルティング」や「○○パートナーズ」であればコンサルティング
「○○システム」「○○ソフト」であればIT開発
「○○酒造」ならお酒
と会社名から価値提供の内容が連想される場合を指します。
「リクルート」は採用、「ユニクロ」はUNIQUE・CLOTHINGまで想像できれば服屋とわかるので事業型に入れておきます。

サービス型は
「サービス名 = 会社名」の場合でスタートアップに多い命名です。
「LINE」や「メルカリ」などがサービス型にあたります。
広報効果は抜群で1回のPRで会社名とサービスの両方を広報することができます。
デメリットは、そのサービス以外の事業を始めると違和感があることです。

「思想型」の命名にして大変だった思い出

私、田村はアンドゲートが初めての起業です。(俗に言う社長1周目)
起業当初に決まっていることと言えば「プロジェクトマネジメント領域の事業をやろう」くらいで「○○集約型」の分類も、ましてや「サービス化」の意味もわかっていませんでした。

幸いにして起業1日目からお仕事に恵まれ今日に至っていますが
営業活動や会食などでは会社名の由来を説明し、その度に「そうかも…?」という顔をされ、事業の説明してやっと話が進む状態でした。
営業活動の効率で言えば大きな悪影響です。

そこで気がついたことは「みんな、弱小企業の思想なんか興味ない。」です。

更にアンドゲートは「方法論」を推していますが、これもまた説明が難しい。
「メソドロジーファーム」というポジションを作ってみたものの、最近ではあまりにも響かないので表立って言うことはなくなりました。
いつか大きくなって響かせてやる!!!

1周目なら断然「事業型」

会社名をつけるタイミングはなかなかないと思いますが、1周目の社長が会社名をつける場合は「事業型」をお勧めします。

会社名を名乗れば「何をやっているかなんとなくわかる」状態は、それだけで大きな広報効果を持ちます。
そして、多くの場合は軸となる事業を決めてから起業するので、ピボットしたとしても整合性はとれます。

スタートアップらしくサービス名を決めて会社名にする方法もありますが、1周目の社長の市場の読みは確実に外れます
ピボットする際に会社名が足枷になります。

最初は事業型の会社名をつけて「これはイケるぞ!」というサービスができたら、サービス型の会社名に変更しても遅くはありません。

組織には「思想型」が効く

今までは「営業」の側面でしたが、「組織」の側面では効果がありました。
一般的に社外の人は「サービス」に興味を持ちますが、就職となると「会社そのもの」に興味を持ちます。

会社は人の集合体であり、そこに「文化」が生まれます。
「文化」とは価値観や行動指針の事を指し、ミッション・ビジョン・バリューの「バリュー」です。
その「バリュー」を一言で表すと「会社名」になります。

事業型やサービス型の会社名では「バリュー」には代替できないため、別途スローガンを用意して企業文化を醸成・浸透させる必要があります。

多様性を尊重しすぎて組織が崩壊したお話」の際、ちゃんとミッション・ビジョン・バリューはじめ思想を固めましたが、その時は自分自身がすんなりと決めることができて、組織にも自然と浸透していきました。

営業面で苦労した分、組織面ではちょっと楽でした。

アンドゲートの思想

最後におまけでアンドゲートの思想をご紹介します。

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アンドゲートのロゴは、アナログや経験を表す手書きの「ぐちゃぐちゃ」とデジタルや論理を表す「論理積回路」からできています。

仕事はロジックだけでは前に進めることができず、泥臭い作業やそれによって生まれる経験を用いてはじめて成り立ちます。
反対に経験だけでは今までの枠から飛び出すことができず、全体を見渡すロジックが必要です。

二者択一ではなく、両方がちょうど合わさる所に価値がある。
その想いをロゴで表しています。

実は後付け

思想について説明しましたが、実は後付けです。
株式会社アンドゲートの設立は2017年ですが、ドメイン名は設立よりも8年前の2009年に取得しています。

$ whois andgate.jp
Domain Information:
[Domain Name]                   ANDGATE.JP
[Registrant]                    Andgate, Inc.
[Created on]                    2009/07/06

当時、渋谷区富ヶ谷に家・職場・学校があり、職場が倉庫代わりに借りていたビルの名前が「アンドゲート」でした。

この「アンドゲート」という言葉が妙に気に入ってしまい、ドメイン名を取得し、いつか起業するなら「アンドゲート」でやろう、と決めていました。

社会人経験を積むにつれ、アンドゲートの考え方と自分の人生観が一致したので、直感というものは侮れないですね。

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