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「2位争い勃発」 J1-37節 神戸vs横浜FM プレビュー

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「サッカーアナリストのすゝめ」

さて今回はJリーグのプレビューです。J1リーグも残り2試合。優勝や降格など決まってきた終盤ですが、ここにきて「2位争い」が勃発しました。

川崎フロンターレを追いかけ怒涛の連勝を記録していた横浜F・マリノスですが、途中の失速もあり川崎に優勝を決められると、気づけば後ろに神戸が追い上げてきました。2位は安泰かと思われていましたが、勝ち点差は5。この直接対決で引き分け以上の結果を得られれば2位が確定しますが、仮に負けてしまうとその差が2となり、最終節までもつれ込みます。

来季のアジアチャンピオンズリーグの枠としては3位以内+天皇杯優勝チームもしくはそれによるリーグ4位チームですが、大きく違うのが2位と3位です。ストレートインかそうでないかで、来年の始動日が変わります。

プレーオフの日程次第ですが、1月の上旬から始動しなければならなくなるのが3位。1月の中旬からスタートしてじっくりキャンプで体作りできるのが2位です。選手にフォーカスすればコンディションとなりますが、チームにフォーカスすれば最も大変なのは主務やマネージャーです。

すでに来季のキャンプ日程を組み始めているはずですが、これが変更になるとホテル、練習場の確保、バスの手配、チームスケジューリングの組み直しなど、とんでもない作業が発生します。

あるいは、強化部も慌ただしくなります。選手や監督やコーチ陣の契約ごとをいち早く進めないといけないですし、新規加入選手も1月の中旬や下旬に合流とはしたくないでしょう。

それほどまで変わるのが2位と3位なので、この試合で決めたいのが横浜FM。引き分けでも良い横浜FMに対し、神戸は最終節まで2位フィニッシュの望みを繋ぐため、加えて3位以内を確定させるために「勝たなければ」ならない試合です。

そんな互いの予想メンバーはこちら。

両チームのスタメン予想

神戸vs横浜FM メンバー

神戸は前節と同じメンバーを予想していますが、中坂選手ではなく郷家選手も考えられます。相手のボランチについていく守備が求められ、攻撃ではプレッシャー下で繋ぎながらも出ていく走力も求められるからです。

一方の横浜FMは、前節ではトップを担っていた前田選手を左サイドへ戻すのではと予想し、前線にレオ・セアラ選手、右にエウベル選手を戻す予想としています。もちろん前節と同じことも考えられますが、浦和戦の印象からこう変えてくると予想しました。

神戸の自陣攻撃vs横浜FMの敵陣守備

神戸vs横浜FM 神戸自陣攻撃

まず神戸のビルドアップvs横浜FMのプレスから見ていきましょう。

神戸はアンカーのセルジ・サンペール選手がどこにポジションを取るか。相手は3トップでくることが分かっていながら下がるのかですね。横浜FC戦では下がることもしていましたし、あえて下がらず相手のトップの後ろで受けようとする動きも見られました。横浜FCよりプレスの強度とスピードが上がると予想される中で、後ろで安定させたいことから下がるかもしれません。

そうなると、山口選手中坂選手のインサイドハーフ(IH)が下りてピックアップする必要があります。これでもし後ろが重くなるようだったら、相手のプレスの圧力がかかりやすくもあり失うリスクも増えるので外回しを前提にポジションを変えるかもしれません。特に初瀬選手酒井選手のサイドバック(SB)は「下がって受ければ」フリーで時間を作れる可能性があります。ここで相手のSBが出てくるでしょうが、1秒あればトラップからパスまでいけるので、IHを活用して「中→外→逆」に持っていけるでしょう。

横浜FCとの試合でも狙いはありましたし、今回の相手はダブルボランチの横が空きやすいので、より効果的のはずです。

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