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2022 J1リーグ 現況と未来

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さて今回は、いよいよ開幕したJリーグの各チームの現況を、データを絡めて把握しておこうかなと思います。

J1のみで恐縮ですが、需要があれば同内容でJ2も行おうかなと考えています。

まずは概要データから。

こちらは、チャンスの数でソートしてみました。各チームの試合数が異なり、かつこの序盤戦は至るところで退場者が出ており、数的不利な状況下での試合も多いので、横並びは危険かなとも思いつつですが、ひとまず参考程度に見てもらえればと。

良く試合に勝つための相関データはありますか?との類の質問ももらうのですが、結論から言えば統計上の話でも「ありません」となります。かつてデータ会社で働いていた時も調べたことがありますが、やっぱりないんですよね。相関係数が1に近いものって。だからこそ、こういったデータというのは扱いが難しいですし、様々なバックボーンを知らないと使いこなせません。

とはいえ、その中でもやはり相関係数が1に近づきそうなものは、ポゼッション率とかですね。その意味でポゼッション率を調べようかなと思いましたが、個人的には率ではなく、時間が有効ではないかと仮説を立てています。率とは相手との相対的なパーセンテージですが、時間は実数です。これまでの試合から、1試合平均でどれだけ自分たちの保持時間を持てていたか。それを表すのが一番右のボール保持時間です。

順に言うとヴィッセル神戸横浜F・マリノスジュビロ磐田サガン鳥栖鹿島アントラーズです。この順番でボールを持っていた時間が長かったとなります。やはり攻撃の時間が長ければ得点の可能性を高められますし、ゴール数も増やせる「可能性」を秘めています。もちろん、少ない時間でもカウンター等で点は取れます。あくまで「可能性」の広げ方という意味です。

ただ、後ろで持っているだけでは意味がありません。そこから、どれだけチャンスを「意図的に」「能動的に」作り出せるか。特に監督の手腕はそこなわけです。

そういう意味では、鹿島横浜FMは安定して保持とチャンスを作り出していくのではないかと予測できます。たった2試合なので分からないですが、1試合平均で7回以上チャンスを作れるチームが、いきなり向こう3試合でチャンスが2回しか作れないとはならないと思います。鳥栖磐田は、持ててはいるけどチャンスが少ない。アタッキングサードの工夫が必要ですが、逆に言うと、そこが改善されると保持は長いので一気に増える可能性を秘めています。

このデータだけでは深堀りできないので、もう少し違うデータを持ってきて見てみましょう。

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