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【ACL Preview】FC Pohang Steelers を攻略せよ

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さて今回のプレビューは、10月17日に行われるAFCチャンピオンズリーグの準々決勝、浦項スティーラースvs名古屋グランパスを取り上げます。

日本勢として残っているのは名古屋のみ。ぜひ代表として決勝まで進んで欲しいですね。本来はホーム&アウェイで行うわけですが、コロナ禍ということもあり、今年はグループステージも集中開催となり、この準々決勝と準決勝も一発勝負かつ韓国での集中開催ということで、通常とは異なる上に日本勢にとってはアウェイの状況になってしまったので過酷です。

今回はこのカードの、名古屋にとって最も攻略したい「敵陣での攻撃」に焦点を当てて展開したいと思います。本来は全局面を展望したいのですが、かなり長くなるのでここだけに絞りました。ご了承ください。

まずこの両チームの対戦は、グループステージで相対しました。結果は名古屋の1勝1分けでしたが、1分けというのはすでにグループステージ突破が決まっている状況だったのと、メンバーもお互い変えていた状態だったので参考にはならないです。初戦で戦った6月25日を対象に考えると、この試合は3−0で名古屋が勝利を収めました。しかしこちらも、後半に浦項が退場者を出していることもあり、数字だけでは判断できない内容があります。

また、浦項はラウンド16でセレッソ大阪と対戦しましたが、この試合の内容はセレッソが決定機を何度も作り出しながら得点が奪えず、24分にCKで失点した1点を返せず浦項が逃げ切った展開でした。シュート数はセレッソの14本に対して浦項は6本。確かにセレッソのホームだったので状況的有利不利はありましたが、それでもシュート数以上のチャンスもあったのでセレッソが勝っていてもおかしくない展開でした。これらからも分かる通り、浦項が圧倒的な強さを持っているわけではないですが、これまでの成績からそこまで強くないとも言い切れないチームです。

ただし、これが韓国のチームでもあるということです。自分も横浜F・マリノス時代にACLを経験し、韓国のチームと何度も対戦しましたが、これまでのスカウティングを上回る「気迫」が現れるのが彼らにとっての「対日本勢」でもあります。セレッソ戦でもそうでした。確かに内容はセレッソが押し込んでいる状態でしたが、最後、体を張る部分とかでやはり足が出る。投げ出す。これによって何度もセレッソの攻撃陣は「ブロック」されました。

名古屋にとって、前回対戦で勝っているとか、セレッソが押し込めていたとかの情報や先入観は通用しないことも考慮しないといけません。

ではその上で、両チームの先発予想です。

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