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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第6回 キング・クリムゾン「エピタフ(墓碑銘)」

今回まずは、お店で歌えるキング・クリムゾン全カラオケ楽曲リスト!

水色をつけてるのが両方に入ってる曲です

まあ、キャリアの割に少ない、と見るか、あんなに難しい長い曲が多いのに、よくカラオケにしたな、と見るかですね。

DAMはファーストアルバムをコンプリートしている。JOYはなぜか「ムーンチャイルド」が抜けてて惜しい〜。

しかもね〜。「21世紀」が、JOYのはショートバージョンなんですよ。7分の曲が、2分ちょっとくらいに縮めてる。歌の部分だけ歌えればいい人にはいいと思うし、聴かされる人には短いほうがいいかもしんないけど!
CMとかでも使われたから、聞き覚えのあるフレーズで盛り上がればいいし! でもファンには、ちょっと〜?かな。かえって、めずらしいバージョン、という面白みもあるのか? 演奏部分もないと納得できない人は、DAMは普通の長いやつです。

しかし、曲タイトル表示が、DAMのは平成以降のリニューアル版だけど、JOYのほうは、リモコンに昭和のままの邦題がまだ残っている! これはコンプライアンス的にポイント高いわ〜。ぼくも清心偉丈者なので、ありがたい感じするね。

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そして、DAMにない、中期以降の曲がJOYには並んでいる!
「スターレス」も、やや短いバージョンなんですが、まあ10分以上の曲が7分くらいになってるだけなんで、あんまり気づきません。(かな?

さらに、エイドリアン・ブリューの参加したニューウエイブ期の「エレファント・トーク」が入ってるのがうれしいですよね〜。オケのギター音では、あんまり象っぽくないけども。。

前回JOYSOUNDを叩いたのでフォローするわけじゃないけど、これはまあまあ、JOYはがんばっとるね!

■ 余談ですが、イエス「ラウンドアバウト」も、JOYはショートバージョンなんだよ(泣。イエスはまた、いずれ特集します。

そいで、キング・クリムゾンとは?

あらためて説明しますと、1969年にアルバム「クリムゾンキングの宮殿」(やはり、これが最高傑作)で、デビューしてキャリア50年以上になるイギリスロック界のレジェンド、キング・クリムゾン。

バンドといっても、孤高の哲人ギタリスト、ロバート・フリップのソロプロジェクトと言ってもよいですが、孤高なので、時代別にひんぱんに入れ変わるメンバーによってサウンドも様々で、そのときのボーカリストの個性に曲の印象も左右される感はありますね。

かなり若い頃のフリップさん

そして先日、コロナ禍に負けず大観衆を集めたジャパンツアー2021の後、おそらく、これが最後のライブになるだろうと、おっしゃったらしいです。ま、やり切った、て感じですかね。

80年代に新曲たくさん出してたときは、初期の曲はもう捨てた、と意地を張って、ライブのチケットは売れず、プロモーターが無理やりライブ当日の新聞広告に「今日は初期の曲をやります」とコピーをつけたのに、本番ではやっぱり、やってくれなかった! なんてエピソードもあったのに。

さすがに、近年は長い活動の総まとめ的に初期の曲ばっかりやってたようですね。ま、どんなベテランもやっぱり若い頃の曲が求められてると気づくやね。コンサートも大盛況だったそうで、よかったね。

若い頃は仏頂面の理論派だったフリップさんも、年取ってからは、コスプレ面白おじさんにキャラ変して、巨乳の奥さんとの夫婦漫才ネタ動画を活動の中心にするなど、人間が丸くなっています。

みんなが歌ってる、エピタフ!

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これはカラオケの鉄人のレシートでもらえるセットリスト

で、カラオケで歌いたい曲も、やはりファーストアルバムから「エピタフ(墓碑銘)」を選びました。初期ボーカリスト、グレッグ・レイクの絶唱を再現しよう! DAMとJOY両方入ってるし。まあ、盛り上がる曲でもないけどね!

だってヒデキも歌ってるし!

当時のファンはどうだったのか? ヒデキのおかげで、洋楽目覚めた人もいただろうけど、ほとんどは「なんか傷だらけのローラみたいな曲かと思ったら英語だった」て感じだよな〜。

最近、再発掘されてるヒデキの過去のライブも、洋楽ロックカバーの選曲がほんとに多くて、もう昭和の洋楽を語るのに西城秀樹は避けて通れない、というのも、ありがたい感じしますね。当時の洋楽評論家はヒデキを見てなかったのかなぁ。。

しかし、ヒデキの事務所は芸映だけど、また別の話で、当時はナベプロのタレントがよくクリムゾンのカバーを歌ってた。ザ・ピーナッツや、あいざき進也なども。日本の昭和歌謡界ではけっこう、おなじみの歌なんですね〜。こんな重たくて陰気な曲なのに!

そうですね。これは〜ヒトカラ向きの曲でもあるかも! クリムゾン好きの人同士で集まれればいいけど。1人でサンデーブランチに、間奏のすきまにご飯食べながらでも、じゅうぶん歌える。ひとりで入れ込んじゃって!

曲調も寂しいので、人といるときに歌っても、最後のCryin Cryin というリフレインが「暗いん暗いん」に聞こえてしまうかもしれないよ。なんつって。

あと注意は、曲がスローなので、DAMもJOYもなんか歌ってる途中に、字幕のほうが遅れてるんじゃないかと錯覚する。多少食い気味に歌ったほうが合うかもしれない。工夫してください。

クリムゾンの傑作というより、ロック史上に残る傑作と言われるファーストアルバムですけど、今聴いても先鋭的なのは「21世紀」だけで、後は全部、グレッグ・レイクさんがイイ声で歌うバラード集みたいな感じですね。

■ グレッグ・レイクの声質は日本人にも合ってるし、高音も出しやすい歌い方だと思う。レイクだけに、ほのぼの感もある。レイクはクリムゾンをやめてから、ELP【エマーソン、レイク&パーマー】に参加しますが、ELPの曲もDAMに6曲入ってるよ(パウエル含)。いずれまた特集します。ELPのライブで「エピタフ」を歌うこともあったね。

■ クリムゾンは「スターレス」の頃は、ジョン・ウェットンがボーカルでしたが、歌声もレイクによく似てます。レイクのほうがやや太くて(声が)情感もあるかな。ウエットンはやや軽くて(体重も)ポップ。クリムゾンをやめた後【エイジア】を結成して数多くのヒット曲を出しました。カラオケもいっぱいある。エイジアのライブにウエットンの代打でレイクが出たこともあったね。これらもいずれまた特集します。

■ レイクもウエットンもベーシストとしても凄腕でしたが、どちらも故人になりました。。イエスのベーシスト、クリス・スクワイアも早くに亡くなった。トニー・レヴィンがひとりで大忙し。長生きしてほしいなあ。。

■ ぼく自身もクリムゾン「暗黒の世界」の1曲め「偉大なる詐欺師」をライブで日本語カバーで歌ってた時期もありましたが、まあイエスやELPほどハマったことはないので、そこまで詳しくなくて、すいませんでした。

■ それでは次回は、ついに洋楽史上最大の大物、ビートルズの中で、やっぱり今現在、最新発掘映像が話題騒然の「ゲット・バック」で、勝負をかけたいと思います! お年玉特別企画!

■ ついでに、カラオケに行く前に、最初に読んでほしい基礎編として、第ゼロ回がありますので貼っておきます! 未読の方は必修。

■ ついでに、洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。


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