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狂言面『賢徳』打ち終え 発表会にも出展できましてござる

和ろうてござるか〜

3月2日に経過をお伝えした初の狂言面打ち(面作り)発表会に向けての取り組みでござったが
先週4月8日から10日にかけて無事発表会を終えましてござる

昨年の面風會能面狂言面発表会を観たことがきっかけとなり
その翌月教室へ見学に行き
そこから打ち始めて丸一年

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

こんな角材が

左☝️は本面を写したお手本 これに寄せるように粗彫りまでで☝️右のようになってござる

彫刻刀の筋目をヤスリでなだらかにして一部補修も加えられてござる

日本画に遣う胡粉(ゴフン)に膠を混ぜて彩色開始でござる

塗りかさねては乾かしを何度も繰り返して胡粉の層をこしらえて

色を重ねては乾かしてまいりまする
はじめは筆で塗っておりましたが
肌が表面に近くなりますると筆の筋が出ぬように
布に絵の具を付けて、叩くように彩色してまいりまする

さいごに細い筆にて墨を遣って毛を入れまする
「毛描き」でござる

これは集中力が要る作業ではござったが
わたくしにはとても楽しいモノでござった

若干赤みが強く南国育ちの賢徳が仕上がりましてござる

どこまで本面に近いものを打つかは好みもござるそうで
岩崎師によれば
狂言面はもともと能面をくずしたモノなれば

ある程度お手本と違うのも味、打ち手らしさなどと云えるのでござろう

こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる

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