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狂言とわたくし

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狂言との出逢いと暫しの別れ、そして再會の記事
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呂-ヘ】わたくしには狂言との出逢いが

呂-ヘ】わたくしには狂言との出逢いが

和ろうてござるか〜

狂言という芝居に
小学六年生の春に出逢い
感じた興味は一年を経て薄れてしまったものの

三十年余りを経ての再会は
生活を変化させる大きな契機でござった

今となっては
この三十年余りに狂言を忘れていたのが
不思議で仕方ないのでござる

小学生の頃に狂言に出逢うたときの
わくわくは心の中に凍結保存されて

心の中で解凍されるのを
待っていたのかもしれませぬ子どものとき好きだった

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呂-ホ】狂言をカルチャー教室で習うてござる

呂-ホ】狂言をカルチャー教室で習うてござる

和ろうてござるか〜

笑うて済ませぬこともあるが
世の常でござるが

それでもいちばん大切な人を想い
ご縁のこなた様には
和ろうて(笑って)居てほしいと
願うてござる

さても久方ぶりの再会で
狂言をカルチャー教室で習えると知ったわたくしは
さっそくお稽古に通うことになったのでござるが

はたして
狂言をカルチャー教室で習うとは
どのようなものやら
検討もつかぬものでござった

わたくしの参った教

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呂-ニ】狂言との付き合いが始まってござる

呂-ニ】狂言との付き合いが始まってござる

和ろうてござるか〜

さて久方ぶりの狂言を観て
子ども心のワクワクを
思い出したわけでござるが

その公演の最後に
若い狂言方の一人が舞台に出て来られ
案内告知があると仰せらるる

それはきたる10月より
カルチャー教室で狂言のクラスを
持つことになったとのお知らせでござった

狂言って
習えるモノと、このとき初めて知ってござる

狂言と再び見えたこともさることながら
この機会に出逢う機縁であった

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呂-ハ】狂言の舞台に惹き寄せられてござる

呂-ハ】狂言の舞台に惹き寄せられてござる

和ろうてござるかうん十年の時を経て参りました狂言三笑会は
京都府の文化芸術会館の和室で開催されており
わたくしが社長の代参をいたしましてござるは
第百三十回目2010年8月のことでござった

さて三笑会と申しまする狂言会は
茂山千五郎家の狂言方の中でも
昭和二十年代にお生まれの御三方の同人
網谷正美師、丸石やすし師、松本薫師
が1984年に狂言勉強会として発足され
2011年まで131回開催されま

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呂-ロ】狂言に再会するまでずいぶんと時を要しましてござる

呂-ロ】狂言に再会するまでずいぶんと時を要しましてござる

和ろうてござるか小学校六年生の国語教科書で出逢い
そのあとたびたび能舞台へと
連れて行ってもろうてはござれども

中学生になるや少しずつ
その興味はほか方へ移り
すっかり忘れていたようでござる

移り気なわたくしは毎年のように学校での舞台劇に出演するも
狂言のことを思い出すことなく
いちどはニアミスもござれども
結局そのままうん十年もの時がすぎたのでござる

ニアミスと申しまするは
中二の時『夕鶴

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呂-イ】狂言と出逢うたのは小学六年生でござる

呂-イ】狂言と出逢うたのは小学六年生でござる

和ろうてござるか

わたくしが狂言というものに
初めて出逢うたは
小学校の国語の教科書でござる

長らく五年生の頃と思うてござるが
調べてみると教育出版社の六年生の国語教科書に

ぶす 木下順二とござる
ぶすとはトリカブトの毒のことで
漢字では『附子』でござる

狂言『附子』はとても人気のある演目の一つで
主人が大事にしている砂糖を食べられまいと
毒といつわり太郎冠者次郎冠者に留守番させてはござれ

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