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「早慶未満は人間の〇ズと言われた件」

小生はGMARCHの付属高校に通っていました。

まあ、隠してもしょうがないからはっきり言うと、
俺たちの法政大学の付属高校に通っていた。

当時の我らは「俺たちの法政大学」と読んでいました。


今はどうか知りませんが、
当時は、法政大学に進学することだけに特化した、
真の法政大学マンを養成する学校でした。

実際の所、
法政大学のGMARCHの中での微妙な立ち位置も、
社会の中に置かれた何とも言えない立ち位置も全て(割と客観的に)知り尽くした上で、
「天下の法政大学」と我らは高らかに宣言していました。

哀愁が漂っていたよね。あの宣言には。


当然、真の法大マン養成機関なので、
他大学の受験指導は皆無。

文系理系のコース変更もなく、
全生徒が等しく、日本史世界史、数Ⅲ、物理化学生物を学んでいました。


何のためらいもなく当時はやっていましたが、
冷静に考えるとこれはなかなかでした。

超増し増しで言えば、
文系理系関係なく学ぶリベラルアーツ。

ICUと同じである。

ただ、それで第2の小室圭氏が輩出される訳もなく、
実際の所は、恐ろしく低俗な内容の勉強をやっていました。

今考えると、
芦田愛菜であれば、
小3の段階でマルマルモリモリっと解けてしまうようなレベルであった。
はっきり言ってしまってごめんなさい、法政の皆様。
(現在は改革が行なわれてそうではないらしい)

本当に高校生活自体は楽しかったです笑

さてさて、
そんな感じだったので、
ヴァスコダガマのごとく、未開の地である大学受験に漕ぎ出していた小生は当然、
高校の勉強に頼ることはなく、
予備校で暮らすような日々を過ごしていました。


そんなこんなで、まあ、当然だけれども、
なかなか勉強が手につかない日も多くありましたよね。


これはどの受験生だってそう。

生徒からもよく相談を受けます。

「勉強のやる気が出ない」


きたこれ。
「幸せってなんですか?」
と同じぐらいシンプルで誰もが経験したことがあるテーマ。


「熱くなれよ!」と松岡修造一択で解答する訳にも行かないので、
色々と相談に乗りながら、
寄り添いながら最適解を目指していくのですが、
なかなか難しいテーマ。


そんな中でふと思い出すのが、
今回の標題のフレーズ。


「早慶未満は人間の〇ズだと思え」

もはや伏字の意味である。


これをどのタイミングで誰に言われたかというと、
高校の担任なんです。

高3秋の進路面談の時。

もう、俺は他大学受験をするので、
適当な感じで流して終わるんだろうなぁ…
と思ったら、意外な展開。

男子校で、女性の担任でした。

言われたことを下記に記載する。
結論から言うと、染みました。


「私も法政大学卒。
その縁もあって、こうやって法政の付属校で先生をして、
沢山の生徒を法政大に送り込んできた。

凄く豊かな人生だと勝手に思っています。

ただ、いつも常に頭に残っているのは
私は大学受験で頑張れなかったこと。

あの時、最後に頑張れなかった。
ひと踏ん張りがきかなかった。

法政の良さをいつも生徒達に喧伝している私だけれども、
大学受験をする君には本音を言いたい。

法政より上の景色が見たかった。

これはウソ偽りない気持ちです。

あの時最後に頑張れなかったのは、
本当に気持ちの差だと思う。

もし、これから君が、
弱い自分になってしまった時。

高3の時の私が心の底から信じることが出来なかった
フレーズを思い出してほしい。

早慶未満は人間の〇ズ。」


まだ若手で(本人がそう言い張っていたのでそういうことにしておく)、
色白の女性担任に言われたので尚の事ドキッとした。


自分も大人になって、
色々と経験して、色々と見てしまった経験からして、
これが正しいかどうかは、
また別の機会に書かせてもらいたいと思う。

ただ、
間違いなく言えることは、
受験生活の中で一番刺さった言葉である、ということだ。


何なら、人生の中でも一番刺さった言葉かもしれない。


早慶未満は人間のク〇。


皆さんはどう思いますか?

Written By 運営スタッフS(男性)


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