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【建設若者⑦】左官屋だいちゃん。次元を超えた行動力を持つ彼の超変人論。〜みんなバカになったらいいじゃないか。〜

バカと天才は紙一重だ。
起業家にはバカか天才しかいない。

アインシュタイン・京セラ稲森和夫・実業家ホリエモン…成功者と呼ばれた人が口を揃えてこういう。

大人になればなるほど、賢くなろうとする人が増えてきます。そんな人ほど、昔はバカやってきたな〜。そう言います。

おそらく周りの変化・責任・社会人としてのあり方…いろんなしがらみがあり、それと向き合えば向き合うほど大人は賢く生きようとします。

◯失敗したらどうしよう…

◯こんなことしたら周りに否定される。

そう考えているうちに、難しくなってきて行動できない人が大多数を占めます。

昔バカしていた時は、失敗なんて恐れずに夢中に生きていませんでしたか?

さて、建設業界にはそんなバカがいるんでしょうか。

勉強ができるとかではありません。

失敗を恐れずに、すぐに行動し、ネジがぶっ飛んでいる人です

バカを探し求めて、北海道までいくとやっと出会えました。(*この表現は、本人たっての希望です)

それが今回のゲスト。↓

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北海道でバカを体現している26歳左官屋さんは、建設業界に対してどんな想いで働き、どこのネジが外れているのか、本当は天才なのか、そして彼の気になるVisionは何を描いているのか。聞いてみました。

<聞き手=たてわかくん。(建若図鑑編集長)>

建若図鑑7人目は、左官屋だいちゃん。

たてわかくん。:だいちゃん、おいっす〜!!

だいちゃん:お久しぶりです〜!12月ぶりですね〜!元気ですか??

たてわかくん。:超元気ですよ!今回の建若図鑑楽しみすぎるw 結構だいちゃんおかしいから何話してくれるのか楽しみです〜笑

だいちゃん:僕はネジが何個か外れているので、奇人とか言われたいですもんね〜!

たてわかくん。:(早速意味わからんしw)危ない、心の声が出そうでしたw

だいちゃん:僕にとっては褒め言葉に聞こえるので、どんどんいってくださいね〜!

たてわかくん。:(*ぴーーーーーー)では、気になるだいちゃんの過去にでも入っちゃいますか〜!

だいちゃんを知らない方のために、プロフィール↓

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本名:高橋大輔、平成5年生まれの26歳、高校卒業とともに18歳で札幌市にある建設会社に左官屋としてジョイン。若くして職長を勤め上げ、23歳では札幌経済誌の表紙に抜擢。他にも多数掲載され、6年勤務した末に退職。現在は、義理の父に当たる不動産会社のリフォーム部門責任者として、左官・大工・クロスを全て自分でこなす化物。以前の現場では気づいたら3日経っていたそう。(意味不明)

Twitter:Dais.k 建設Wokers Union

Instagram:だいすけ

メイプルストーリーに250万課金した男

たてわかくん。:だいちゃんって昔から変なんですか?(失礼)

だいちゃん:昔から変わってたんでしょうね。笑 学校に行ったら、周りと変わっているのでずっといじめられてたんですよね。ネジが外れている分(彼はこのことを強みと認識しています。)コミュニケーションが皆無だったんですよね。

たてわかくん。:何を言ってるのかわからないってやつですか??

だいちゃん:そうそう、というか主語述語とかいう問題ではなくて、覚えたての外国人が日本語を話すように文法が逆だったりしてたんです。だから、僕が言ってること90%わからないって言われてました。笑

たてわかくん。:僕も変わってるんで、自分を出さないようにって必死でしたよね〜。

だいちゃん:だから、同級生とコミュニケーション取れないんで、ぐれてましたね。

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たてわかくん。:あ、上げパンまじめボーイだった僕からしたら、絡みたくなかった人だ。笑

だいちゃん:当時は、自分という存在の表現の仕方がわからなかったんでしょうね。学校も楽しくないから家に引きこもってました。

たてわかくん。:学校に行かないで何してたんですか??

だいちゃん:メイプルストーリーですね。訳わからんくらい課金してました。(合計250万くらい)

たてわかくん。250万は、意味わからんすぎるwwwwwwwwwww

だいちゃん:後先考えれないんですよね、僕。笑

たてわかくん。:バカですね〜w(めちゃ褒め言葉)

だいちゃん:高校生くらいになってからですかね、自分の気持ちや物事を伝えれるようになったのは…

たてわかくん。:そうなんですね。高校生はどうでしたか?

だいちゃん:ん〜、先生からも理解されずに1年生の時にダブって入学式を2回経験したりで、嫌な思い出がありますね…

たてわかくん。:高校でバブったら辞める人多いですけど、ちゃんと卒業されてるのすごいですよね!

だいちゃん:僕は母子家庭で母にすごい迷惑かけてきたんで、学校くらいは卒業しないといけないって強く思ってたんですよね。

たてわかくん。:根が真面目なんですね。笑

だいちゃん:恥ずかしながらそうだと思いますw

たてわかくん。:高校卒業されてから、左官屋さんになられたんですか??

だいちゃん:そうですね、地元が嫌だったので、北海道の中で少し離れた建設会社に就職しました。

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建設会社で働いた6年で知った教育レベルの低さとこれからの教育方法

だいちゃん:建設会社には50名ほどの職人さんがいて、6人の同期がいました。入った当時は、現場にでたら怒鳴られ、叩かれ、毎日に嫌気がさし、1年の半分は遅刻無断欠勤をしていました。

たてわかくん。:そりゃ、そうなりますよね…古い考えすぎる。

だいちゃん:古かったですね〜。慣れない縦社会に何度も心を折られてました。ただ2年目から後輩ができたくらいですかね、ちゃんとしなきゃなって思う時があったんです。

たてわかくん。:お、そろそろ真面目モードですね!w

だいちゃん:まあ、そんなところですw 後輩の育成をするんですけど、教えた後輩が現場でできずに親方に怒鳴られるんです。僕の教え方が悪くて、怒鳴られる後輩をみて

しっかりした上司にならないとって思ったんですよね。

たてわかくん。:なんか部下できたら責任感ができますもんね。

だいちゃん:こんな古い教育をしていたら、若者がすぐにやめてしまう。そんな危機感があって、今はそれを変えたいなって思っています。

たてわかくん。:ほうほう!どんな教育をしてはるんですか??

だいちゃんとにかく、考えさせる。ということを重点に置いてます。できなかったらすぐに怒鳴るのでなく、なぜこれが違うのかを考えさせます。今の若者は欲があまりないんです。だからお金とかでなく、何が楽しいのかって考えさせる必要があるんです。そして、この仕事が誰を喜ばせるのかをしっかり伝えます。

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たてわかくん。:めっちゃしっかりしてるw(天才なのか?)

だいちゃん:結局は、教えてもらってないからできないって若者が増えてますけど、働く目的がわかってないんですよ。目的がわかってこうしたらこうできるっていうのをロジカルに伝えます。今の時代、ググったらすぐに教えてくれるんですから、いかに働くことにやりがいを持たせ、極めたい成長したいって思わせるかですね。

たてわかくん。:本質的ですごいです。考えさせるために他になんかしてることはありますか?

だいちゃん:業務報告も絶対に紙に書いてもらいますね。電話だったら絶対に考えないので。あとは、いつも言ってます。

考えて行動できるようになると、見え方が変化し、人生楽しくなるよ。

たてわかくん。:人間性を教育しているの、本当に素晴らしいです。多分部下の人も幸せでしょうね…

だいちゃん:そうであればいいんですけどねw

人生最大の借金をして買った妹のマイホームは、超施工不良の家でした。

たてわかくん。:今は、奥さんの親御さんが経営されてる不動産会社のリフォームでめっちゃいろんなことしてますよね?

だいちゃん:そうですね、賃貸の現状復旧も多いので、大工とかクロスは自分でしていますね。

たてわかくん。:バケモンじゃないですかw どこにそんな覚える時間あるんですかw

だいちゃん:多分僕は時計を見なかったら寝ずに仕事できちゃうタイプなんです。なんか寝る=仮眠的な?わからなかったら、知り合いの大工に入ってもらって教えてもらったり、YouTube見たらわかるんで、それでやってますね。笑 できるところは自分でして、できないところは聞いてそれでも無理なら職人にやってもらいます。

たてわかくん。:だいちゃんと話しているとよく出てきますけど、一生懸命にできることをしてお客さんを喜ばせたい。ってのが伝わってきますよね。

だいちゃん:僕の経験談ですが、妹が2000万借金してマイホームを買ったんですよね。人生で最大の借金だったでしょう。でもその家は施工不良だらけでした。2000万払って悲しむ人がいるって、あり得なくないですか?

たてわかくん。:え、そんなことあったんですか!?

だいちゃん:そうです、でもこれは職人が悪いんじゃないと思うんです。これを売る会社が悪いんです。材料の知識もわからず、コストばかりを気にした結果がこの施工不良につながったんです。

たてわかくん。:やばいですね。僕ももっと勉強しないとって知識つけるのに必死ですね。

だいちゃん:知識不足な人が多すぎて、妥協が生まれたりするんですけど、当然にいい家を作れないこの業界はやばいんです。

妹のように悲しい顔をするお客さんを少しでも減らしたい。

それは強く思って仕事しています。職人1人1人がお客さんに喜んでもらいたい。そう思っていたら、間違いなくこの業界が魅力的になります。

たてわかくん。:最高ですね。創る人もそれを売る人も全員に必要なことですね。

だいちゃん:そうですよ。本当に大事です。

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だいちゃんの気になるVision

たてわかくん。:だいちゃんの今後はどうしていくんですか??

だいちゃん:やっぱり、お客さんを喜ばせるためには僕が職人として最強でなければいけないって思ってます。というか、現場が大好きなんですけどねw

たてわかくん。:職人さんはみんなそう言いますね!!

だいちゃん:2021年には独立し、2022年には株式会社として4名の従業員を雇用します。社長になっても、現場で最強の職人でいたいですね。

たてわかくん。:お、言っちゃいましたね!笑 

だいちゃん:僕には、変な自信があるのでいけますし、死に物狂いでやりますよ。僕は、間違いを間違いって言える世の中にしたいし、当たり前にいい家を創る建設業界にしなければいけないって本気で思ってますよ。

たてわかくん。:では勝負ですね!!なんか、だいちゃんバケモンですねw

だいちゃんのVisionは、ぶっ飛んでいて、全部書かないでも結果で見せてくれるのではないかなと…(なんか建設ランド創りたいとか言ってたけど無視してみました)

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結局だいちゃんはバカなのか、天才なのか!?

3時間にわたるインタビューでわかったのは、こんなにも失敗も恐れず行動し続け、お客様のために最高のサービスを届けたいと本気で想い、業界をよくしたいと思っていることです。

後先考えず、行動できることは典型的なバカです。

しかし、本質的に物事を考え、課題解決する彼は天才なのかもしれません。

社会に出て働き、どうしても一歩踏み出せない方は、どのように難しく考えているのでしょうか?

彼のようにシンプルにもっと物事を考えたらいいのではないでしょうか?

やりたいことはやったらいいし、お金持ちになりたいとか、唯一無二の職人になりたいとか、こんな組織創りたいとか、そんな欲望に向き合って、やらない理由を探すのではなく、どうしたらできるのかを考えてみませんか?

僕も、だいちゃんと話していてまだまだバカになりきれてないと思わせてくれました。もっと欲望に貪欲に生きなければいけませんね!

終わり。

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建若図鑑説明

建設業界の若者が不足している近年、たてわかくん。(筆者)の周りには、若者が一人もいません。どうしたら若者が建設業界に入ってくれるのかというよりも、建設若者がどうしたらイキイキと働けるかを考えています。現場に建設若者がいなくても、刺激し合える環境をSNSで提供したい。将来のビジョンを持ち、イキイキと働く建設若者を図鑑化し、インタビュー形式で紹介していきます!

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