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「機動戦士ガンダム 水星の魔女」と大学の授業

 最近は、私たちのSDGsプロジェクトに注目が集まって、各地のイベントに呼ばれることが多く、多忙な状況です。(写真は、近鉄百貨店のイベントに出店するために、学生が開発したラーメンです。フードロスを訴えるため、一部、規格外で市場に出回らない食材を使っています)

 もちろん授業もおろそかにできず、私が担当する専門演習の集中講義では、学生に野外で1分程度のCMを制作してもらうという課題を出しました。テーマは「SDGs」。すべて観賞しましたが、若者らしい作品が多く、なるほどと関心することしきりでした。

 中には、社会学のホットトピックであるLGBT(Q)についての作品もありました。 男性同士が手をつなぎ、ベンチで肩を組む様子を、かたわらで嘲笑する人たちがいるという映像。世間の見方を変えようという趣旨がこもった作品でした。

 一方、私たち大和大学社会学部は、ガンダムを社会的財産(SP=ソーシャル・プラパティ―)として位置付けようとする「ガンダムオープンイノベーション」の採択チームに選ばれていることもあり、10月から新しく始まったテレビ放送「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に注目しています。

 その中で、持ち出されたのが女性同士の結婚。主人公のスレッタちゃんが、決闘で花婿を選ぶというミオリネちゃんとの結婚はその時代では「普通」であるとほのめかす描写がありました。
 私自身は同性同士の婚姻について、若干否定的ではあるものの、そのような議論は大いにやってもらえれば、というスタンスです。ガンダムがこうしたテーマを扱うのは、変化しようとする一つの大きなチャレンジであり、1979年に始まり、人気が継続する一因でもあるのかと関心を持っています。

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