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生き方が不器用

生まれて初めて女の子から告白をされたのは、高校1年の確か2月ごろだったと思う。

バレンタインデーにチョコをもらってその1週間後くらいに告白をされた。

その女の子はクラスの中では割とお喋りをする方で、小柄で陸上部のマネージャーをしていた。

一緒に話をしていても特に意識をすることはなかったが、その子といつも一緒にいる友達のことが気になっていた。長身で美人で笑顔が可愛かった。

告白はメールだった。「お付き合いしたいです」みたいなすごくシンプルな文章だったのを覚えている。

ぼくはその一生懸命勇気を振り絞ったであろう告白文に対して、くそしょーもない理由で断った。

「今は部活で忙しいから....」

かなり練習の厳しい野球部に所属していたので、確かに体力的にも精神的にも余裕はなかった。

でも今考えてみると、高校生の男女が付き合えるくらいの時間は余裕で確保できたと思う。

特に休日は、身体を休めたいからと自分に言い聞かせ、いつも家でゴロゴロしていた。本当は何も考えたくなかっただけ。ただ、ダラダラしていたかった。

その子のことが好きではなかったが、この断り文句はないなーと我ながら思う。今、高校生のぼくに会えるとしたら、ダサいからやめとけと言いたい。

昔からそうなんだけど、ぼくは基本的にひとつのことしかやろうとしない、部活が忙しかったら部活だけに集中する。

今もそうで、仕事が忙しいと基本的にはそれ以外のことをシャットアウトしがち。一応理由はあって、好きなことをしたところでリフレッシュできないからだ。

リフレッシュできないんだったら、本を読んだり、仕事の調べごとをした方がちょっとは気がまぎれる。と考えている。

そしてこのモードに入ると、隙間時間をすべて意味のあることだけで埋めたくなる。実際はマンガを読んだりアニメをみたりもしているのだけれど。

でも最近になってこれはあまりよくないんじゃないか。と思う様になった。

いくら全力で仕事をしたとしても、結果が必ずついてくるわけじゃない。もしかしたら、ずっと結果が出ないまま終わるかもしれない。

今の仕事をいつまでできるかもわからない。

そうなったとき、本当に仕事しか残っていなかったらきつくないか?と思ったし、負の連鎖から抜ける道がないよね。

だって、仕事でしか不安を解消するしかできないけれど、その仕事でいつまで経っても成果が出ないんだから。出口がないよね。

例えリフレッシュができないとしても、好きなことや好きな人に時間を使うことはとても大切で、こころの支えにきっとなる。

今までさんざん不器用な生き方をしてきて、切羽詰まったらとにかく自分の中にこもる(ひとつのことだけを考えようとする)、はそろそろ卒業しなきゃ。

と思った今日このごろ。

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