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【輸入金融の仕組み💴】輸入ユーザンス方式とその形態について✨:貿易実務検定C級対策 No.78

今回は、輸入代金決済ならびに貿易金融
というテーマについてアウトプットします。

まずは、お復習いも兼ねて
・荷為替手形による決済
・送金による決済、の2つに
分けられる輸入代金の決済方法を
一緒に確認します。

そして、本稿のメインである
輸入金融の仕組みについて
要点を整理していきます🔥


前回のお復習い💖

貿易実務検定C級取得済

輸入代金決済の方法✨

輸出取引における代金受取方法でも
言及したことのあるテーマですので
輸入代金の決済との繋がりを意識して
勉強していくことがポイントです💞

荷為替手形による決済💱

荷為替手形による決済(逆為替)は
さらに、(1)信用状(L/C)取引と
(2)信用状なし取引とに分類されます📝

結論からまとめますと
信用状付荷為替手形における
手形の買取であれば
一覧払決済、本邦ローン
での決済がメインとなります。

他方、信用状なし取引の場合
(1)D/P手形(一覧払手形)であれば
一覧払決済、本邦ローン
※原則、取立(例外的に買取)

(2)D/A手形(期限付手形)であれば
シッパーズ・ユーザンス
※原則、取立(例外的に買取)
というように整理できます!
詳細は、後述でまとめていきますね💞

(1)一覧払(At Sight)手形の場合

信用状取引であっても、信用状を用いない
D/P手形(手形支払書類渡し)の場合でも
輸出者が発行した一覧払(At Sight)手形が
銀行に届くと、銀行は、輸入者に対して
船積書類の到着通知をするタイミングで
手形の支払を要求してくるのです🏦

一覧払いですので、輸入者は直ちに
手形を決済しなければならず
決済すると、D/P手形のため船積書類が
輸入者に引渡されるというのです。

(2)期限付(usance)手形の場合

期限付手形の場合には、輸入者は
手形の到着時には、D/A手形のため
引受けるのみで船積書類が交付されます。

なお、引受け(Acceptance)とは
銀行が輸入者に手形の到着を通知し
手形が輸入者に呈示された時
輸入者が通知書に添付されたインボイスを
契約内容と照合し、問題がなければ
手形の期日に決済する旨の意思表示を
する
ということです👍

手形の代金は、手形の期日に支払えばよく
輸入者は先に貨物を引き取った後
これを売却し、その売却代金を
手形の決済にあてることが可能なのです。

送金による決済🏧

送金は、輸入者が輸出者に直接
行うことになります(並為替)

送金の場合には、信用状取引のような
銀行による代金の立替払いというもの
がありませんので「前払」もしくは
「後払」によって決済がなされます。

銀行に行き「外国送金依頼書」に金額や
受取人等を記入し、送金手続きをします。

今日は、電信送金(T/T)のみと
送金小切手(D/D)の2つがあります。

輸入金融の種類と仕組み🌟

輸入金融とは、代金の支払を猶予して
もらったり、代金支払にかかる融資を
うけたりするというお金の融通です。

輸入者が商品代金を支払う場合
まず商品を国内で売却し
売却代金が入ってから、その代金を
支払うほうが望ましいでしょう。
それでは、以下に輸入金融の種類と
その仕組み、手続きについて
一緒に確認していくことにしましょう。

輸入ユーザンス(支払猶予)

輸入金融は輸入者に対する輸入代金の融資
あるいは代金決済に一定の猶予を与えること
という点を今一度確認しておきますね📝

そして、輸入金融は、輸入者の代金決済を
猶予する「輸入ユーザンス」と輸入代金の
融資をするという「輸入跳ね返り金融」
とに分けることができます。
そして、ユーザンスはさらに誰が
輸入者に支払猶予するかによって
「銀行ユーザンス」と
「シッパーズ・ユーザンス」
とに
大別できることがわかります・

本邦ローン(自行ユーザンス)💴

本邦ローンは、信用状の有無にかかわらず
一覧払手形の決済を猶予してもらう
場合の名称となります。

ただし、一般的に本邦ローンというと
信用状に基づく一覧払手形の支払猶予
のことをさします。
なお、信用状にもとづかない一覧払手形
であるD/P手形に対する支払猶予は
B/Cユーザンスとも言われます。
※B/C=Bill of Collection(取立手形)

いずれの場合においても、まだ輸入代金の
決済は終了していませんので、貨物は
銀行の担保物となっています。
このため、輸入者はこの貨物を
銀行から貸し渡してもらうのです。
そして、この貨物を売却して
その売却代金で手形を決済します👀

なお、本邦ローンを受ける輸入者は
貨物を銀行から借り受けするための
契約書である「輸入担保荷物保管証」
Trust Receipt(T/R)
と、債権証書として
外貨建約束手形を銀行に差し入れて
貸渡しを受けていることを明確にします。

シッパーズ・ユーザンス🚢

シッパーズ・ユーザンスとは
輸入代金決済について、銀行の信用を
利用しないで、輸出者が直接
輸入者に代金決済の支払猶予を与える
という方法になります🔖

シッパーズ・ユーザンスには
D/A手形(手形受取書類渡し)による
輸出者からの支払猶予と
後払い送金の許容とがあります📝

なお、この場合において
代金回収のリスクは「輸出者」が
背負っている
ということが
イメージできれば、問題なしです🔖

なお、同じ期限付手形であっても
信用状取引であれば、L/C発行銀行
による支払確約があるため
シッパーズ・ユーザンスとはなりません。
※L/C≒銀行の信用に基づく支払確約書

輸入跳ね返り金融(つなぎ融資)✨

輸入代金の融資をするものに
輸入跳ね返り金融があります。

輸入跳ね返り金融とは
本邦ローンのローン期日(決済期日)や
期限付手形のユーザンス期限
(ユーザンス手形期限)までに
輸入者が決済できない場合に
代金の回収ができるまでの間
銀行が輸入者に対して邦貨(💴)による
金融を行うという融資制度になります🔖

いわゆる「つなぎ融資」のことです👀

本日の解説はここまでとします!
輸入代金の決済方法
本邦ローン(自行ユーザンス)
シッパーズ・ユーザンス
輸入跳ね返り金融

などについて、この投稿で
ご理解いただけたでしょうか??

次回は、輸入通関の仕組み
というトピックについて
一緒に学習していきましょう💞

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
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貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
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行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨       

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

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今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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