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街並みに関する駄文散文

トップ画像の箇所、道の蛇行がなんとも趣を深めている。
日光門前の中鉢石(なかはついし)のあたり。
このあたりは、画像左手の山の斜面を開削して道を通している。江戸期のこと。

自然地形に"沿わなければならなかった"風景ともいえる。
道路の機能として言うならば、効率が良く、生産性が高い"真っ直ぐ"にはならなかったもの。
できなかった、と言う方が正しいか。

近い山から、道の奥の山々まで眺められ、道が「日光の社寺」に向けて蛇行しながら登ってゆく。
道に張り付く建物は比較的落ち着いたトーンで、「いよいよ日光詣が近い」と思わせるまちなみだ。

非効率、生産性の低い中から生まれる風景というものもあるわけだ。
自然との付き合い方が見えてくるような風景が、実は日光門前のこの場所、つまり日光街道の最終地点にはある。

街並みは時代につれる。

新しいもの、発明のようなこと、イノベーティブなことと同等くらいには、残ったもの、続いているもの・ことの評価が欲しいところだ。

NPO法人日光門前まちづくりnote部 | 岡井 健(世話人)

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