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10年半

2021年9月11日(日)
東日本大震災の発生から10年と6ヶ月。

震災から10年、から半年。早いものだと思う。
東日本大震災の記憶、記録はどう残るのか。
最近、また気になっている。

今年3月に、三陸沿岸部を少しだけ訪ね、津波の伝承費をいくつか見た。

昭和8年の地震と津波の被害を残すものだ。

唐桑の三箇所を見たのだが、それぞれ文面が違っていた。
どれも後世に残す、という当時の強い想いが読み取れる。

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▲三ノ浜(鶴ヶ浦漁港)の津波伝承碑

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▲ニノ浜の津波伝承碑

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▲鮪立の津波伝承碑

これらの設置には、当時の東京朝日新聞社の義援金が充てられたのだという。
このようなタイプの他には、「これより下には家を建てるな/住むな」という津波伝来だけではない、将来的な警告を含んだものものある。

ちなみに、こうした伝承碑は、「自然災害伝承碑」として去年8月に国土地理院の地図に記載されるようになったそうだ。

三陸方面を訪ねた際には、足を運んでみてはいかがだろうか。

さて、現代ではどのように「残す」ことができるだろうか。

私の知る限り、せんだいメディアテーク内にある「3がつ11にちをわすれないためにセンター(通称:わすれン!)」の活動が現代の技術等でできることを網羅しているのではないかと思う。

これまでに何度も書いてきていることなのだが、一人一人が少しだけ思い出して、伝える行為を繰り返すことが肝要であって理想なのだろうが。

アーカイブは忘却を前提に逆算的に考えて組み立てていかないといけないのかもしれない。

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