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3)自らの情報空間を密にせよ

「本当の自分はこんなもんじゃない」
「今のままでいいとは思ってないんですけど・・・・」


と感じる方に、自分の世界観を明らかにすることで覚悟が生まれる、すなわち「自分の生きる道」が見えるという話をしてきました。

では、どうしたら世界観を明らかにできるのでしょうか?

その答えは「内省」です。自らの望みや生き方など、自らが持つ世界観の解像度を内省によって高めることで、自己決定した納得感のある生き方を歩むことができるようになります。逆に、内省をしないと、前回、前々回で紹介した思考の罠に陥ることになります。

この図はWaLaの哲学で内省の型の一つとして教える「トーラス球」と呼ばれる図です。ここでは、球体の内部が「自己に関する情報」、外側が「自己以外の世界に関する情報」程度に捉えてください。

WaLaの哲学 内省の型

現代の情報の加速度的膨張は、到底人間が処理できるボリュームを超えています。この球体の外側には無限とも言える情報が日々生成されていますが、この球体の中の自己に関する情報は相対的に増えていません。

球体の中の自己に関する情報の密度が濃い状態、重力が強い状態であれば、球体の外に自己の意識が引っ張られることはありません。しかし、球体の中が「疎」になり、密度が薄くなっていくと、外側にある情報に圧倒され、自らを見失ってしまいます。。

・本当の自分はこんなものじゃない
・自分の望みは本当にそれか?
・何をしていいかわからない / 好きなものがない

いずれも球体の中が「疎」であること、自己とは何かが不明瞭なことによって生まれる悩みです。
もしあなたが悩みを抱えているのであれば、あなたの周りに明確な自己を持った人はいませんか?その人に自然と影響を受け、その人の考えや価値観を中心に生きてはいませんか?

これは、他人の哲学、信念、価値観、言葉に引っ張られてしまい、自らの情報空間の主体性を失ってしまっている状態です。、自己を保つ重力を失ってしまい、自己の情報空間をしっかりと持っている人が作った宇宙を茫漠と周回する存在となってしまっています。

自己の情報空間を密にし、他人に引っ張られず考え行動することとは、つまり自己を中心にして考え行動すること、主体性を持つということです。主体性を持つためには、自らの情報空間という宇宙の中心に自らを置き、その重力(視座)に基づき、自らの世界観・宇宙観の構造をしっかり作ることが必要です。そして、自身の哲学、信念、価値観、言葉を見つめ直し、情報空間を密にしていくこと。これこそが「内省」なのです。

現代の問題の多くは、この球体内部の情報空間が"疎"であることに起因するのではと感じます。都市空間やコロナ禍においては密であることが問題ですが、情報空間においては”疎”であると、自分が何をやっているのか、いつの間にかわからなくなってしまうのです。

内省を始めるための「シンプルな型」

情報空間を密にするために、内省が必要であることはわかった。
しかし、どうやって内省を始めればいいのか。

内省の方法がわからないと悩む方もいると思います。内省は自分を省みることなので人の数、問いの数だけ方法があります。また、これは習慣でもあり、常に自分を観察するという視点こそが、人を成長させます。何から初めて良いか迷ったら次の質問を自分に投げかけみてください。

Who:自分という人間がどういう人間?
(それ以前に、そもそも「人間」とはどういう存在?)
Where:どういう理想世界を持っている?
Where:現実世界をどのような世界と認識している?
(実は世界認識は人によって異なります。)
Why:二つの世界の差分の背景にどのような問題があると考えるか
What:その問題の解決に何がなされねばならないか
HOW:現実世界とどう関わるか

とても簡単な問いです。
あなたはこの問いに明確に答えられましたか?
また、その答えに迷いはありませんか?

自ら観察することで理想と現実の差分から問題を発見し、自らのミッションを見出すことはできたでしょうか?

導き出すことができたなら、まるで
「光が指し示す」
かのように、自らの進むべき方向が明らかになるでしょう。


WaLaの哲学とは、自己の情報空間を照らす光を生み、その光に従い世界と関わり、進むべき方向を見失わないための「内省の型」です。この基礎的な問いを軸に、より多面的多層的に自己について考える、内省する場を提供しています。

進むべき道が明確な人が増えると、世界は一歩ずつより良い世界に向けて変化していくと考えていす。また、当人自身も他者や世界に決められていると思い込んでいた状態から脱却し、自己決定権を取り戻すことができ、生の充足感を得るということを、多くの修了者たちが体現しています。

みなさんの中に
「本当の自分はこんなもんじゃない」
と思いつつも何から手をつけて見ると良いかわからないという方は、ぜひ、情報空間を整理してください。そして、高解像度でこの情報空間を整理し、やりがいや自己決定権を手にし、二度と手放さないでいでください。

いよいよ次回で、最終回となります。内省についてもう少し深めるための考えを皆さんにお伝えします。

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「自分の願いを知らずにどう生きるのか?」

そのように思い、自分の道を知りたければ内省が不可欠です。
しかし私たちは客体を分析することに慣れ親しみすぎて、主体である自分自身を理解する脳の回路が非常に弱い傾向にあります。
ご自身のポテンシャルを発揮するには、自分とつながる、つまり自身とつながる脳の回路を開発する必要があります。
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