いじめっ子の音楽

小山田圭吾の名前を見るたび、「お、いじめっ子じゃん」と思っていた。コーネリアスの音楽を耳にするたび「お、いじめっ子の作った音楽じゃん」と思っていた。

それと同時に、私がもし著名人だったら、と思うとぞっとする。

性格が悪く、小学校の同級生を貧乏人の田舎者だと思ってバカにしていたので、特に小学校の同級生にはめちゃくちゃ嫌われていた。「私はあなたたちとは違う、こんな田舎にずっといないし、勉強だってできるのだから。」という態度が表に出ていたと思う。その辺も蒸し返されたら世間にどう思われるか。少なくとも私もいじめたり、いじめられたりを繰り返していた。馬のうんこのついた棒を服につけられたり、こちらは落とし穴を掘ってその中に泥水を入れたりしていた。

それから、中学の卒業アルバムの写真も晒されるだろう。前髪と横髪で顔を覆い、できるだけ顔が見えないようにしていたブスの時代。歯並びが悪くて歯を見せないように、笑わないように撮った写真。お母さんに、なんでこんなに私はブスなのかと毎日文句を言っていた十代前半であった。

過去を晒される著名人じゃなくて良かったぜ。

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