第三話   夢

いつものように、帰って寝ようとしていた。
しかし、その日は寝つきが悪かった。

(あ。瞑想してみよう。よく眠れるかもしれない)

そう思った私は、瞑想の呼吸で目を瞑り、意識を薄めていった。
すると映像が見えてきた。この時はまだ、私は夢だと思ってみている何気ない日常の1コマに過ぎなかった。

私の隣には女性が、そして目の前には幼い少女が立っていた。景色は灰色で、どう言ったらいいんだろう。永遠と続いている。
その少女は私の足元に近づき、足を掴んで離さない。隣の女性は微笑んでいる。わたしもなぜか幸せな気分になった。「家族」といったらいいのか。しかし関係性も分からない設定でただ分かったのはほっこりするような安心感と幸福感があった。

簡単にいうと「不思議な体験」をしたのである。

翌朝、この不思議な夢をラジオ配信で話した。夢だとキオクから無くなってしまうかもしれないから。見えたもの、感じた事を思い出す限り話した。


その夜、不思議なことが起こった。

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