ワンカラ

クリスマスに僕の歌が全国放送された話

 ワンカラって知ってますか?都内に展開する一人カラオケ専門店のことです。

 僕は音痴なのですが、カラオケで歌を熱唱してストレス発散するのが好きなのでたま~に行くんです。そんなワンカラで経験した小さいネタを書きます。

【そもそもどれくらい音痴か?】

 中学生の時、クラス対抗の合唱コンクールが毎年ありました。僕は音痴だったので中1~中3の間、毎回直前に合奏コンクール委員に個別レッスンを付けられました。しかりあまりにも音痴なので、3年連続で合唱コンクール前日に「ごめん、やっぱ明日は口パクでお願い!」と委員に言われ続けて、結局3年連続合唱コンクールで歌わせてもらえませんでした。

 ちなみにその頃はカラオケの精密採点で28点とか取ってました。社会人になって一時期ボイトレとか通ってみて、今では60点くらいは出せるようになりましたけど。

【秦基博 鱗】

 数年前の12月、僕は一人で新宿のワンカラに行きました。すると

「あの~すみません。実は・・・」

と呼び止められました。
聞くところによると日テレのスタッフさんで、ワンカラに来ている人の調査をしているとか。頼まれたので簡単なアンケートに答えました。

その際に聞いたのがワンカラには多種多様な人が来ていて、今日も医者や国会議員、果てはニートまでいたとか。それに比べて普通のサラリーマンの僕はつまらない素材だなと・・・

「良かったら歌っているところ撮影させてもらって良いですか?」

と言われたので普通に了承。「どうせ社交辞令的なやつだろうな・・・」と思っていました。

すると実際にボックス(歌う部屋)に入ってきて

「何でも良いので歌ってもらって良いですか?」と聞かれたので適当に秦基博さんの鱗を歌いました。

※こんな部屋でした。

ワンカラの良いところは誰にも聞かれないので上手い下手気にせず好きな歌が歌えるところ!
カメラは回ってましたら普通に気持ちよく歌っちゃいました。

【LINE「けんのすけ!テレビ出てるよ!」】

 時は12月24日から25日に変わったタイミング。ちなみにこのタイミングで僕は当時付き合っていた彼女とお別れをしていました。

シャワーを浴びながら思いっきり泣いて、さぁ寝ようと思った時、LINEが鳴りました。

「誰だろう・・・?」と傷心中でしたがスマホに目をやると5年ほど連絡を取っていなかった女の子から

「けんのすけ!テレビ出てるよ!」

と。キャプチャが付いていたので見ると先日ワンカラで撮影された僕が写っていました!
絶対に医者やニートの方が素材として面白いと思っていたので完全に忘れていた僕はすぐさまテレビを付けました。

・・・が既に僕の出番は終わっていました。笑

LINEの子に聞くと僕が歌った鱗のサビが流れていたそうです。

クリスマス、誰しもが幸せだったとは限りません。僕と同じ傷心中の人が僕の鱗を聞いて

「あ、俺の方がうまいや。」

って思って少しでも元気が出てくれていたらこれ以上の幸せはありませんでした。


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