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マルクスが予言した闇バイト
日本の貧困化が止まらない。
世界的な物価高が叫ばれる中、フルタイムで働いて手取り月給10万円台前半なんていう求人が平気で転がっている日本。
先進国で唯一、実質賃金が過去数十年間下がり続け、国民一人当たりの平均所得がついに韓国にまで抜かれてしまった日本。
少子高齢化で若者の社会保障負担は右肩上がり。だけど給料は上がらない。
その一方でインターネットを見ると、仮想通貨やらインフルエンサーやら、ラクして法外なカネを稼いでいるような奴らで溢れている。
こんな現実と夢物語のギャップを埋めるため、若者たちは危うい儲け話に踊らされたり、新宿大久保公園で体を売ったり、心を病んで引きこもったり、しわ寄せはまず初めに若者たちにきている。
こんな状況を見ていると、かつてマルクスが予言した資本主義の「内部崩壊」という言葉が頭をよぎる。
資本主義が成熟すると労働者は貧窮し、資本家の富を収奪するようになる、というそんな社会がじりじりと現実化してきているような気がする。
資本主義というカネぶん取りゲームに辟易していた人にとって、これは悲観的というよりは、やっと来たか、と喜ぶべき時代の到来だという見方もできる。
戦後の焼け野原からスタートした世代ならまだしも、既得権益でがっちり固められた状況からスタートを強いられる若者からしてみれば、こんな不公平な無理ゲーは参加を放棄するか、ぶっ壊すか、と考えるのが至極真っ当な感覚なのではないか。
そういう視点で最近の闇バイト強盗や首相暗殺なんかの事件を見ると、不謹慎だけど、若者を応援したくなる気持ちになるのは自分だけだろうか。
ただ願わくば、弱い者たち同士の叩き合いにならないよう、怒りのエネルギーの矛先だけは間違えないでほしい。
暴れろ若者!引きこもれ若者!
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