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夫ががんになった (4) 〜再入院、手術〜

夫は手術日の3日前に
再入院した。

心に何となく距離が出来たままの入院。


再入院した日、
このままではさすがに今後、
サポートしていくには通じ合えないと思い
謝りのLINEをした。

返信はきたけれど直にではないと
ニュアンスが伝わらない部分もあったり
微妙な空気感だった。

そして手術の前日、
遠く離れて暮らしている
子どもたち二人が帰省した。
二人が来てくれてほんとすごく心強かった。


2020年3月某日手術日。

家族は8:45までに病院へ。
新型コロナウイルス感染予防のため病室ではなく、
デイルームで看護師の指示を待った。

その後、
手術室前まで夫を家族で見送った。

抗がん剤投与中は辛そうで
決して言えなかった

「がんばって…  」

の言葉は、直接かけたかったので
手術前夜はあえてLINEはしなかった。

そのせい?それとも…
一時退院中の私の態度や発言のせい??

手術室へ入る前、
何だか私にはよそよそしい雰囲気が
漂っていたような…。
被害妄想かもしれないけれど
夫の態度の冷たさを感じた。


トイレと昼食以外
家族控室でずっとずっと待った。
8〜10時間…  
すごくすごく長かったけれど
行われている手術を想像すると落ち着かず、
仮眠とかは出来なかった。

そして約9時間近く経った18:00前
執刀医の外科Dr.が控室に入って来て、


「無事に終わりました。」と…



ほっとした。

その後少し待って、
別室で切除した臓器(食道)を 
見せてもらいながらの説明があった。

外科のDr.は淡々と説明をして下さったけれど
説明を受けながら、人間の体、生命って本当つくづくすごいと思った。

その日は術後経過と観察のため
夫は手術室からICUへ。
色んな処置後に
ICUで会うことができた。

夫は沢山の管に繋がれ首には大きな傷、
痛々しくて
見るのはとても辛かった。
他に脇腹5ヶ所、お腹もメスが入りました。

全身麻酔だったけれど意識は既に戻っていて、
術後の興奮と子どもたち二人がいたせいか
いつもになく沢山話しまくっていた。
声帯の神経の麻痺で息で話すような
声でだった。
















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