見出し画像

受験前、最後の激励【今年度の受験生そして保護者の方々へ】

順調に事が運べば、首都圏における中学受験もあと一週間ほどで終わりを迎えます。

私自身も今日の授業をもって、今年度の受験対策の授業を無事に終えることができました。

受験の結果が出るまでは安心できるわけではありませんが、昨年の春頃のことを思えば、何とかここまでこぎつけたか……という感情はどうしても生まれてきてしまいます。

無事に中学入試は行われるのか。コロナ禍において受験対策を十分にできるのか。

受験対策を十分にできるのかという部分は、生徒側の不安だけではなく、私自身も不安だったところです。対面での指導ができないような状況になった場合、どうすれば効果的な指導ができるのか。

そのあたりのことについては、受験が終了した後、別の記事において総括していくつもりです。


さて、明日は2月1日。中学受験における最大の山場です。

埼玉や千葉での戦いを経て、2月をどのような状況で迎えるかは人それぞれ。かけるべき言葉も状況によって異なります。

よって、なるべく多くの方にあてはまるような話をして、今年度の受験生ならびにその保護者の方々への、受験前最後の激励のメッセージとさせていただきます。


まずは受験生に対して。

もし落ちたら……。そんな不安があるのは当然です。頑張ってたきたからこそ失敗が怖くなるものです。

でもそれは、失敗したら悔しくなるくらいに、これまでしっかりと頑張ってきたということ。緊張できるくらい頑張ってきたことに誇りを持ちましょう。

そして、その緊張のおかげでより真剣に戦えるはずです。心臓がドキドキするのも、一生懸命脳にパワーを送るため。決してマイナスに作用することではありません。緊張を味方につけてしまいましょう。

2月に入ると、1日から6日あたりまで受験が続く場合もあります。午前に加えて午後受験に挑む方も多いわけですが、ここまでの連戦はほぼ全ての受験生にとって初めてのことです。頭と体が疲れるのは言うまでもないことなので、毎日栄養と睡眠を十分にとりましょう。

毎日の試験の手応えや様々な結果が心を乱してくることもあるでしょうが、ここまで頑張ってきたのはこの一週間のため。試験が終わったら次の日の試験のために心と体と頭を回復させることに専念してください。

ゴールはもうすぐです。



ここからは保護者の方々に対して。

受験スケジュールによっては受験生本人以上に忙しくなりますね。お子さんと同様、心が乱れてしまう瞬間もあることでしょう。

お子さんも疲れがたまってきたり、精神的にもナーバスになってきたりで、試験に出かける際にもなかなか思うように動いてくれなかったり。またなかなか良い結果に恵まれず、親子がギスギスした状態で受験を終えることになるのも珍しいことではありません。

ただ、この中学受験というのは、親子にとって本当に大切なイベントです。ここにたどり着くまでの親子の協力は言うまでもなく、試験本番においては、お子さんと連日出かけることになるわけです。そんなことはこれからの人生でそうそうないことでしょう。

良い結果や悪い結果、嬉しい思いや悔しい思い、思いもよらないハプニング。そういったものを親子で共有できる一週間です。そんな一週間の有り難みを感じながら、受験を締めくくってほしいと思います。

心も体も忙しいことと思いますが、お子さんと同様、栄養と睡眠を十分にとるよう心がけましょう。

そしてこれまでに歩んできた日々を振り返りながら、濃密な一週間をご堪能ください。

悔いの残らぬように、感情的になるのは避けたいところです。ただしそれは意中の学校に合格したときを除きます。

そうなったら思いっきり感情を爆発させましょう。

ゴールはもうすぐです。



長かった中学受験ですが、各ご家庭にとって一生の宝物と思えるような素晴らしい受験になることをお祈りしております。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?