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【中学受験算数】動画コンテンツ販売開始にさきがけて、使用上の注意点についてお伝えいたします

先日、以下の記事でお伝えした通りあと数時間後には中学受験向けの動画コンテンツの販売を開始いたします。

この記事のタイトルにもありますように、販売開始に先がけまして、使用上の注意点についてお伝えしておこうと思います。

その注意点をご覧いただくだけでも、常日頃私が指導する上で大切にしているものがご理解いただけるのではないかと考えております。

【教材の使い方への配慮】

世の中に優れた教材は数多存在するわけですが、どんな教材でも使い方次第でその効果は大きく異なってきます。

私が指導をする際にも、宿題として何らかの問題集をやるように指示することが多くなりますが、単に宿題のページ数だけを伝えることはまずありません。

「進めるペース」
「ペースの緩急」
「◯✕も含めた印の付け方」
「やる問題の選び方」
「問題を解く際のノートの使い方」
「ノートのまとめ方」
「その問題集を使う意図やメリット、デメリット」
「そもそもなぜ教材の使い方に気をつける必要があるのか」
「最終的には自分で自分を成長させることが大事であること」
「そのような方法論が身につけば受験が終わってからも成長し続けることができるということ」

パッと思いつくだけでもこのくらいあります。そういったことを丁寧に伝え、特に重要な教材に関しては宿題のやり方自体を授業中に何度か練習します。

そしてその教材を使う際の流れに慣れ、自分一人でできるような状態にしてからようやく宿題として出すこととなります。

このコンテンツに収録されている勉強メニューも私の授業において最も重要なものの一つであるため、私の直接の指導の中では様々な決めごとを確認しながら進めていきます。

ただ、この動画コンテンツをご利用いただく際には私が直接介入できないため、ここで使い方の注意点について細かくお伝えしておこうと思います。

4年前に書いた上の記事でも語っておりますが、自分なりの「勉強の型」を作ることも重要です。

このコンテンツの利用も含めて、新たな勉強メニューを始めてからある程度それに慣れるまでは指示通りにやるのが良いでしょうが、慣れてきた頃には指示された通りにやるだけでなく、自らの成長にとってベストな「型」も探し続けてほしいところです。

このコンテンツでそのような要素、指示通りにやらなくても良い部分が少しだけ含まれています。要は本人の選択の余地を残してある部分があります。

それは後でより具体的に説明いたしますが、問題用紙の解答欄の横に三つの小さな四角を設置しています。

この四角の中にはいろいろな情報を入れて良いことにしています。この後こちらからも使い方の例はいくつか挙げていきますので、自分にとって意識した方が良いと思うものを入れてみてほしいと思っています。

【このコンテンツの使い方の注意点】

・◯△✕をつける

まず最も重要な作業がこの「△」をつけるというものです。

もちろん正解は「〇」、不正解なら「×」をつけるのが基本となりますが、私の授業のこの練習メニューにおいては、

「正解していても時間がかかった」
「解き方に迷いがあった」
「遠回りなやり方だった」
「もっと良い発想があった」

これらのようにまだまだ伸びしろが残っている問題には「△」をつけることにしております。

データ上は正解扱いにしておいて良いのですが、「△」をつけることで後日再度チャレンジする対象にしておくわけです。

なぜ「△」が重要なのか、そのことについて語ろうとすると長くなりますので、また別の記事でお伝えいたします。

・一問ずつ解いて一問ずつ解説動画を観る

このコンテンツは1回につき10問の問題が収録されております。

よくある小問を収録した問題集や宿題に慣れていると、このくらいの分量なら一気に解いて一気に答え合わせをする人がほとんどでしょう。

しかし、このコンテンツでそのようなやり方をするのはお勧めしません。実際の私の授業でも1問解かせては1問解説するというスタイルです。

それはなぜかといえば、1問の解説自体が非常に長くなることが多いからです。

今のところ完成しているもので、10問の解説時間の合計は約60分~約130分。非常にバラつきがあります。

1問の解説も長いものでは30分を超えます。

そんなわけで、一般的な小問問題集と同等に考えて手を出すとえらいことになります。笑

10問全て解き終わってから解説動画を見るということは、10問分の解説をただただ見続けることになるわけです。

そうなるとやはり心配なのは集中力の問題。問題ごとの解説への集中の度合いに大きな差が生じてしまうかもしれません。

1問解いたら集中して解説を見る、そしてまた集中のチャンネルを切り替えて次の問題を解き始める。

そうすることで集中力の使い方がうまく分散され、集中が持続しやすくなるのではないかと考えています。

・動画を観ながら何かひらめいたらいったん動画をとめて自分で最後まで解いてみる。そして序盤の軽いヒントで解けたなら「△」をつける

解説を全て聞いて理解したという状態と、途中からは自分で解いて正解までたどり着くのとでは、大きく経験値が違ってきます。

解説で聞くと十分に理解できたようなことでも、いざ自分一人で解いてみると意外なところで手が止まってしまうことも珍しくありません。

私の授業においてもヒントがあったとはいえ、自力で最後までいけた場合は正解に準ずるものとして「△」を与えています。

そのような△のついた問題は、一度自力で最後までいけている分、再度チャレンジした際にもよく覚えていたりします。

・解説がわかりにくかったらいったん少し戻ってみる

これは国語の論説文の読解力向上のコツと同様なのですが、わかりづらいところをそのままにして何となく先に進まないようにしましょう。

算数や数学は論理の積み重ねで構成される学問です。「こうだからこうなる」「こういう理屈でこういう式が作れる」という因果関係をしっかりとつかむためには、表面的な解法の暗記だけでは不十分です。

動画内では長々と話している場面も多いですが、粘り強くその解説に食らいついてくれれば、それまでには身についていなかった力が手に入ることでしょう。

・出来た出来なかっただけで一喜一憂せず、先輩たちの出来も参考にする

このコンテンツに収録されている問題は、過去の教え子たちが苦戦したもの、理解が浅かったものばかりです。

なので出来が悪かったとしても落ち込むことなく、先輩たちの歩んだ道をデータで確認してほしいと思います。

レベルの高い学校に進学した子が意外な問題で間違えていたり、△だらけの子がいたり、初期の頃は全体的な出来が悪かったのにどんどん改善している子がいたり、様々な姿が見えることでしょう。

私のもとに個別指導を依頼しているという時点で、ここに登場する先輩たちの中に算数が完全に仕上がっている子などいません。

誰もがそれぞれにとっての大きな弱点を抱えていました。

家で一人でこのコンテンツの問題に取り組む中でも、38人のリアルな先輩の姿があることを励みにしてもらえたらと思っています。

・自分の目標やライバル的な存在を見つけていく

上の内容と重複する感じではありますが、過去の私の教え子でこの練習メニューを使用した38人について、「先輩たちの歩み」と称してコンテンツ内にデータを収録しており、以下の項目などについてわかるようになっています。

「指導期間」
「通っていた他の塾」
「各問題の正解状況」
「全ての合格校」
「進学先」

やはりこれだけ詳細な情報があれば、お子さんにとっても親御さんにとっても、気になる先輩が一人や二人は出てくるのではないかと思います。

通っている塾が同じだったり、先輩たちの進学先や合格校を実際に志望していたり、算数の得手不得手が際立っていたり。

また長くこのコンテンツをご利用いただくと、その先輩たちの変化も見て取れるかもしれません。

先輩たちのデータとして残っているのは正解した問題の数や学校名ですが、皆さんと同じく長く苦しい受験生としての日々も経験してきた子ばかりです。

どんな子にも似たような日々があったことを理解しつつ、データとして先輩たちが見せてくれる姿を、お子さんにとっての何らかの力に変えてもらえればと思っています。

・ノートの使い方

このコンテンツにおける問題用紙は解答欄を広くとっておりますが、できれば別のノートかルーズリーフをご用意いただいて、要点や解説、私からのアドバイスといったものをまとめた方が良いかと思います。

また私が直接指導をする場合は、解説中に板書をノートに写してもらうのですが、本人の写すスピードに合わせて解説のスピードを調節できます。

しかしもちろんこの解説動画という形では、板書を写すための時間的余白を設けておりません。

ですから、ご面倒にはなりますし時間もかかってしまいますが、写した方が良い内容が出てきたらその都度動画を停止して、写すことに専念した方が良いでしょう。

解説を全て見てからまとめようとすると、特に図形の問題の解説などはどこから書くべきかがわからなくなったりします。

図形のどこから手をつけていくのか、その手順を頭になじませるためには、私が書く手順に合わせて、お子さんもノートに書いていくのが良いと思います。

また、ノートを作る際のコツとしては、
「後で見やすいように問題ごとに仕切りを作る」
「色は適度に使うが、使い過ぎないようにする」
「後で見やすいよう、ノートにびっしりと書きすぎないようにする」
「うまく余白を作って後で何か気づいたことなどを書き入れられるようにする」

こういったものが挙げられます。

・ファイリングの仕方

100円ショップで売られているようなものでよいので、いわゆるクリアファイルのようなものに問題用紙や結果データは保管していくと良いでしょう。

見開きでパラパラとめくりながら全てのプリントが見られるように収納していくのがお勧めです。

このコンテンツはある種特別な練習ですから、出題された問題はもちろん、どんな間違い方をしたのか、自分で解いた際にどんな解き方をしているのか、いろいろなタイミングで見直せるようにしておいてほしいと思います。

・問題用紙の「四角」の使い方

これは先に述べた「問題用紙の解答欄の横に三つの小さな四角」のことです。

一般的な教材にも問題番号の横に小さな四角がついていることが多いですよね。

たいていはミスしたものに印をつける程度の使い方になるのでしょうが、ここではもう少し使い方にバリエーションを加えようと思います。

「その問題の出来を〇△×で表す」(これは必須)
「かかった時間」
「先輩たちの正答率」
「気になる先輩の〇△×」
「後で解き直した時の理解度を何らかの印で書いておく」

こういったものを書き入れると良いでしょう。

あくまでも一例ではありますが、単なる出来不出来以外のことにも目を向けて、常に自らを向上させるための「仕掛け」を作ってみてほしいと思います。

・無理に10問全てを一日でやろうとしない

問題を解くだけであればこのレベルのものならいっぺんにやるのが当然でしょうが、なにせ解説が長いです。笑

私の直接指導においても、1回の指導で3、4問しか進まないことがあります。

難問でなくとも、いや難問でないからこそ、かなりの数の別解を用意していたり、応用的な発想を解説しています。

私の話したことを真面目にノートにまとめていたりするなら、1回分をやり終えるのに3時間ほどかかってしまうかもしれません。

それだけ中身の濃いコンテンツです。じっくりと時間をかけて取り組んでいただきたいわけですが、やはり他の科目に割くべき時間もあるでしょう。

他の科目の勉強時間をつぶしすぎない程度に、特に一日に何問やるとは決めず、時間的にきりのいいところで終わらせた方が良いと思います。

高い集中力のもとで臨んでほしいところですしね。

・可能であれば親御さんと一緒に取り組む

親御さんの皆様もお忙しいことと思いますが、可能であれば一緒に解説動画をご覧になっていただけると様々なメリットが生じることと思います。

もちろん難しい年頃ですし、一人で集中して取り組みたいお子さんもいるでしょうから無理強いはしません。笑

ただ、解説の中で出てきた算数の問題に向き合う際の合言葉のようなものだったり、ここで学んだ決め事を親子で共有していると、親御さんからもより的確なアドバイスができるようになるのではないかと思います。

ですからお子さんと一緒でなくとも、親御さん一人でご覧になっていただくのも良いかもしれませんね。

・なるべく解説は全て視聴する

多くの受験生の普段の勉強のスタイルとして、わからなかった問題や間違えた問題だけ重点的に復習すると思うのですが、そのような形でこのコンテンツを使用すると効果が半減するかもしれません。

このコンテンツの目的、言いかえると私の授業の目的は、本質的な理解を深め、その場で臨機応変に解法を生み出せるようにすることです。

したがって、本当に易しいレベルの問題であっても深い解説を行うことが多々あります。

正解できるかどうかだけを確かめるような使い方をしてしまった場合、「易しい問題は正解する→なので解説は見ない→本質的な理解を深めるチャンスを逃す」、こういった事態となります。

普段、正解した問題の解説を聞くことが苦痛になってしまうような子はこの動画の解説を集中して聞けないかもしれませんが、最終手段としては親御さんが一度ご覧になって、要点をまとめてお子さんに伝えるという形が考えられます。

親御さんを通して間接的にでも私からのメッセージがお子さんに伝わるのであれば、すぐにこのコンテンツを投げ出してしまうよりは随分とポジティブに捉えることができます。

・できれば第1回から丁寧に進めていく

第1回の問題は勉強が進んでいる子にとってはかなり簡単に感じることでしょう。

しかし先述している通り、易しい問題だからこそ解法の引き出しを増やすための話を存分にしているわけです。

そして回を追うごとに少しずつ難易度が上がっていくわけですが、それまでの回で説明したこととリンクするような解説も増えていきます。

少しずつ私の指導の重要ポイントが浸透していくような形で授業が進んでいきますので、可能な限りは第1回から毎回丁寧に進めていただくことを推奨いたします。

解説が聞けない子と同様、易しい問題だとやる気をなくしてしまうようであれば、少し先の回をご利用いただくのも良いかと思います。

ちなみに「第7回」は私の授業における最重要テクニックについて解説しておりますので、必ずご利用いただきたいところです。

・2回目、3回目、さらに

問題を解いた後に「〇△×」の印を入れるわけですが、後日必ず「△」と「×」のついている問題は復習しましょう。

全ての問題を解く必要はありません。ここで勉強のスピードアップを図ることが重要です。

特に「△」に関しては、人それぞれ違った理由で印がついているはずです。その部分が改善しているかどうか、その点を考慮してまた印をつけてみましょう。

そしてさらに3回目でも「△」や「×」の印がついてしまった問題に関しては、「殿堂入り問題」として別のノートに問題ごと綺麗に写して、解説をそのまま書いておくと良いでしょう。

どの部分のせいで解けないのか、それぞれにとって解けない理由となる解説部分があると思います。その部分を蛍光ペンなどでしっかりと目立たせておくと、問題の全てがわからないわけではないことが認識できます。

また、繰り返しそのノートを見ていれば、どの部分を重点的に意識すべきかも次第に気づけるようになるはずです。

・「先輩たちの歩み」への記入

このコンテンツにおいては過去の私の教え子たちがこの練習メニューに取り組んだ様子を「先輩たちの歩み」というデータとして公開しております。

そのデータ表の一番下の方にはお子さんの取り組んだ様子が書き込めるようになっておりますので、印刷をした上でご利用いただければと思います。

基本的には一人で取り組むコンテンツとなりますが、この38人は先輩であると同時にライバルでもあります。

彼らもお子さんたちと同様に受験生だったわけですが、普段の塾の試験や模試で競う相手は、当然ながらこの先どこの学校に行くことになるかわからない子たちです。

しかしこの先輩たちはすでに受験を経験し、それぞれが受験の結果とそれぞれの受験後の未来を手に入れています。

いろいろな背景を持つ先輩たちと、問題ごとの勝負、合計正解数や正答率での勝負を挑んでみると、一般的な教材を使っている時とは違った心の動きが生まれてくるはずです。

そのような心の動きが生まれると、より本気の学びにつながり、学習効果が上がっていきます。

ちなみにこの「先輩たちの歩み」は毎回のコンテンツに2種類収録されております。

一つは毎回の問題の生徒ごとの正解不正解の状況をまとめたもの。もう一つは合格校や進学先がまとまっているもので、「共通データ」という名称がついています。

この「共通データ」に関しては、第1回から第15回までは同じデータを収録しておりますので、印刷される際には初めて使用される時だけ印刷していただければ十分かと思います。

また、第16回からは「先輩たち同士の関係性」という欄を加えました。

兄弟や姉妹のような関係から、通っていた他の塾でたまたま同じクラスだったという奇跡的な関係等、私の教え子たち同士にどのような「縁」があるのかについてわかるようになっています。

・見えづらさ、聴こえづらさ

今回のコンテンツはあくまでも私の普段のオンライン授業を再現するような形で作成しております。

そのため、ところどころ板書が見えづらかったり、解説が聴こえづらかったりすることもあるでしょう。

その点はお詫び申し上げたいところですが、しっかりと解説を聴きながら板書を集中して見ている限り、授業内容を理解する分には問題ないかと思います。

見えづらい点を解消するため、今回のコンテンツにおいては板書の画像データもコンテンツ内に収録しておりますので、見えづらい場合はそちらも併用していただけますようお願いいたします。

また私が話している際に特に「語尾」の部分が聴き取りづらいことはあるかと思いますが、内容を理解するという意味ではほとんど影響はないはずです。

聴こえづらいところは大したことを言ってないところだと思っていただいて大丈夫です。

重要なところに関しては、なるべくゆっくり、大きく高い声で、繰り返し話していることが多いです。

【最後に一つ、ご理解いただきたいことと大きなお願い】

このコンテンツを利用する上で、また受験対策を進める上で、ご理解いただきたいことがあります。

それは、「褒めるべき不正解」と「改善すべき正解がある」ということです。

正解ばかりを褒めた場合、お子さんがそれでいいのだと考えるは当然です。正解さえすればいいんだという考えに行き着くこともあります。

特に大きな塾に通っている場合、クラス変動も頻繁にあるので、とにかく高得点を目指すべく、正解こそが正義という考えに陥りやすくなります。

しかし正解の仕方、要は解き方によってはいずれ越えられない壁が現れます。

逆に不正解であっても良い取り組みがあったり、以前よりも進歩している部分があります。

しかし塾のテストの結果や過去問の点数だけではその部分はわかりません。

そこで親御さんがその変化に気づいてあげることが重要なのです。

これが私からの大きなお願いです。

私が直接指導をする場合には細かい変化を見逃さず、本人に伝えてあげることができるわけですが、コンテンツをご利用される場合にはその点のフォローをすることができません。

もしお子さんが不正解に対して親御さんから咎められたり、塾のクラスが下がってしまったりすると、真面目なお子さんや負けん気の強いお子さんは何とかして正解だけでもできるようにすることでしょう。

そうなると本質からかけ離れた解き方になってしまったり、単に解法を暗記するだけになってしまったりするわけです。

間違っている問題でも「ここの処理は良かったね」とか、「前よりも正解に近くなったね」とか、ポジティブな変化を見つけてあげると、お子さんは着実に理解を深めながら正解できるようになっていきます。

このコンテンツを通して私の授業をしっかりと受け、細かいところまで吸収していくと、計算処理や条件整理の様子が変わってくるはずです。

細かいところまではわからずとも、解き方の大まかな見え方の変化に関しては親御さんも気づけるのではないかと思います。

計算量が少なくなって妙に以前よりもすっきりした解き方になっていたり、何でもかんでも図を書こうとしなくなっていたり。

正解することだけを褒めるのではなく、変わろうとしていること、それだけでも十分褒めるに値することでしょう。

お子さんによってモチベーションの源に差はあるでしょうが、それぞれにとって大事なものをつかむために頑張っている姿、向上しようとしている姿は「正解」という形ではなくまずは「解き方」に表れます。

変わろうという意識はまずは「結果」ではなく「過程」に表れるというわけです。

不正解という結果は残酷なもので、その結果によってお子さんは少なからず傷つくものです。

そんな時、たとえ不正解だったとしても変化を認めてもらうこと、変わろうとしている努力を褒めてもらうことで、結果によって傷つけられたお子さんも救われたような気持ちが生まれ、前を向いて歩み続けることができます。

このような見守りの姿勢が受験生の親御さんにとっては、受験校を決めること以上に大事なことだと私は考えています。

お子さんの健康面をサポートすることはもちろん、お子さんの精神面を最も近い場所でサポートできるのは親御さんであるはずです。

心身の健康があってこそお子さんのポテンシャルが十分に発揮できるだけでなく、新たな力が手に入りやすくなります。

その精神的なサポートは、ただ優しく接すればいいのではありません。

根拠のある優しさ、すなわちそれはお子さんの変化に気づいてあげること、変化という名の成長に気づいてあげること、そして彼らの努力を認めてあげることがお子さんにとって何よりの精神的サポートになることでしょう。

【もう一つ軽めのお願い】

もう一つだけ軽めのお願いをするとしたら、私のブログをたまに確認してみていただきたいと思っています。

このコンテンツの使い方のコツやメリット、注意点などは一度の記事ではここに書ききれません。

このコンテンツにまつわる過去の教え子のエピソードなども含めて、今後はブログをちょこちょこ書いていくことになるはずです。

いずれにしてもブログの更新頻度は上げていく予定です。受験に役立つ話はもちろん、より幅広い教育についての話を綴っていくつもりでおります。


非常に長い記事となりましたが、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。

何事も無ければ動画コンテンツは数時間後に販売開始いたします。販売開始についてはまた後程別の記事にてお知らせいたします。

ご興味がございましたらぜひご利用いただけますようお願い申し上げます。


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