歴史を築け
彼の応援歌の冒頭には
こんな歌詞がある。
「歴史を築け」
高校通算73本塁打という実績を引っ提げプロ入りした彼には「将来の4番候補」として大きな期待がかけられていた。
1年目から一軍の試合に出場。
このシーズンでは17試合に出場しプロ初ホームランも記録。
順調なスタートを切った。
しかし、
2年目のシーズンでは3試合の出場に留まり、
ルーキーイヤーの成績を下回る形になってしまった。
3年目には開幕スタメンを勝ち取ったものの、
思うような成績を残せず二軍落ち。
シーズンの大半を二軍で過ごした。
伸び悩んでいた彼に手を差し伸べたのは、
かつて、4番打者として一時代を築いた松井秀喜氏だった。
松井氏は臨時コーチとしてキャンプを訪れ、
「すごく才能のある選手だと思うし、気づいたことはどんどん伝えていきたい」と、
3年間伸び悩んでいる彼を連日指導した。
その成果は立派な成績となって現れた。
開幕から好調をキープしシーズン全試合に出場。
シーズン途中からは4番打者を任され、最後まで全うした。
さらに一流打者の証でもある「3割・30本塁打・100打点」をプロ野球史上最年少でクリア。
4年目のシーズンは歴史に名前を残すシーズンになった。
5年目のシーズンは他球団からの徹底マークに遭い打率こそ落としたが2年連続で30本塁打をクリアした。
2020年シーズンも30本塁打をクリアできれば
日本プロ野球では10年ぶりの快挙となる。
新型コロナウイルスの影響で試合数が減少するなかで達成できるのか注目である。
彼の名前は、
岡本和真
以上、「歴史を築け」でした。
※この記事は彼の半生の極一部を抜粋して書いたものです。
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