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【COVID-19対策・免疫力UP】シリーズ第5弾 〜東洋医学編〜

『免疫力を高めるツボと腸活』

○東洋医学とは

日本でいう東洋医学には、漢方医学と鍼灸医学が含まれます(もっと広い意味ではアーユルヴェーダやヨガなども含む)。
仏教と共に日本に伝わり、伝統療法・代替療法として、広く親しまれてきました。中国から伝わりましたが、長い歴史のなかで、日本人の体質に合った日本独自の医学として、臨床経験の集積を基礎に発展してきたものです。

○免疫力up! おすすめのツボ

今日ご紹介する、免疫力up! おすすめのツボは、合谷。

つぼ

(画像はせんねん灸のホームページより)

<ツボの取り方>
親指と人さし指の骨がまじわったところから、やや人さし指よりのへこみ。

有名なツボではありますが、知ればしるほどに万能です。

合谷は、「気」のめぐりをよくするツボとも言われており、「気」は体表をめぐることで身体の防御作用を強化します。

※気とは、森羅万象の根源であり、その活動を主るもの。目には見えないけれど、私たちの身体を生かしているエネルギーということになります。

合谷は「大腸」の経絡に属するツボです。
そのため、合谷を刺激することにより、大腸を活性化します。
便秘解消にもおすすめです。

科学的にも腸が免疫を担っていることが明らかになってきました。
腸を快調にケアしておくことは、免疫を高める基本となります。

また、陰陽五行論では、「大腸」は「肺」と表裏関係(密接に関係する)にあるため、大腸の活性化は、肺・呼吸器系の強化にも繋がるといえます。
コロナウイルスによる新型肺炎が心配されるなか、大腸経のツボ・合谷をおすすめする理由のひとつです。

さらに、4月20日放送のNHK「あさイチ」では、脳の血流を改善する効果があり、うつ病の治療にも使われていると紹介されていました。

ストレスの緩和、勉強やお仕事をするときに刺激するのもいいですね。


○合谷ケアの方法

<親指で押す>5秒かけてじんわり押す。5秒休む。

イタ気持ちいくらいまで。痛みが強すぎないように注意してください。
1日に数回繰り返して、刺激します。


<モノで押す>
指で押すよりも力が入りやすかったり、ピンポイントに押すことができます。よく木製のツボ押し道具が販売されていますよね。わざわざ買わなくても、丸みを帯びた先が細長いもので代用してみてください。


<お灸をすえる>
簡単に入手でき、自宅で簡単にお灸できるのは「せんねん灸」がおすすめです。薬局やせんねん灸のオンラインショップで購入できます。
https://www.sennenq.co.jp/shop/
※5月6日までオンラインショップは休業中です。

火をつけるお灸は一手間ではありますが、「Stay Home」の今だからこそ、お時間あるときにお灸のセルフケアに挑戦してみてください。
以外と簡単で、じんわり温かい、お灸の魅力に気づけると思います。

自宅でお灸をするときには、灰皿と濡れたタオルを用意して行うと安心です。

セルフケアのためのオンラインお灸教室を開催しています。
お気軽にご相談ください。


東洋医学の観点からも、科学的にも、腸活によって免疫力が高まるといえます。そこで、合谷ケアと一緒に意識してほしい食のポイントをお伝えします。

○免疫力up! 腸活おすすめ食材は、味噌

味噌汁

日本を代表する発酵食ですが、市販のものには、発酵期間が十分でなく、味や風味付けなどをほどこして大量生産しているものがあります。しっかり発酵され、酵素が生きているものを選びましょう。


味噌の効能

昔から「味噌は医者いらず」「味噌汁は朝の毒消し」と言われてきました。
現代の研究でもその力が次々と証明されています。

ガンのリスクを下げる
脳卒中、痴呆症、心臓疾患などの発症を低下させる
骨粗鬆症に効果
糖尿病の改善が期待される
老化を防止
血圧低下作用
美白効果などなど

みそ健康づくり員会ホームページより


日本の伝統と発酵の賜物。身体に良いことづくし。
意識して毎日味噌をとり入れたいですね。

簡単に食事に取り入れる方法は、やっぱり味噌汁です。
具の食材を変えるだけで、毎日食べても飽きないから不思議です。

ワカメやアオサなど、海藻類も忘れずに入れて摂りましょう。

さらに、私のおすすめは味噌汁に生姜を入れること。
千切りでもおろしでも、乾燥した粉末を入れてもいいです。
生姜の風味が味噌によく合い、食欲を増進してくれます。

生姜の効能は、血行促進、新陳代謝の促進、むくみの解消、殺菌作用、健胃、体を温めるなど、さまざまです。

生姜は、漢方に欠かせない生薬でもあり、風邪のひき始めにのむ葛根湯をはじめ、8割ほどの漢方薬に含まれているそうです。

合谷も味噌も、養生の基本となるツボと食材ですが、日々基本の積み重ねが、風邪や不調に強い安定した健やかな体質をつくります。

こんなときだからこそ、基本に立ち返り、身体に向き合って、ツボと食でケアしていきましょう。


【筆者プロフィール】

みほちゃん

前川美穂 Miho Maekawa

「こうじと暮らす」主宰
鍼灸師
せんねん灸セルフケアサポーター
マクロビオティックセラピスト

3.11をきっかけに、自然栽培のお米づくりとマクロビオティックをテーマに「すずめ農園」をはじめる。栽培と販売、体験イベントや料理教室のほか、糀(米麹)を暮らしに活かす講座を開催している。東洋医学に興味を持ち、活動を続けるなかで専門学校に通い鍼灸師になる。
東洋医学もマクロビオティックも、自分の心と身体に向き合い、自然の法則にあてはめて調和をはかる人間の叡智だと思っています。それらの学びと経験を、健やかに豊かに暮らすエッセンスとしてお伝えしています。

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