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健康経営で究極の採用ブランディング!人材確保にお金がかからなくなった中小企業の話

上記のサイトに紹介されている動画は健康経営経営の取り組みについて、とても興味深い動画ですす。

10年地道に取り組んできた浅野製版所の健康経営について、経営企画部の新佐絵吏(しんさ えり)さんのお話がとても為になります。

インタビュアーはZホールディングスの伊藤羊一さん。

浅野製版所は製造業で主に広告・印刷製版の企業です。

お話しくださる新佐さんがかなり本音で、良くぞここまで話してくれた!とさえ思う、かなり生々しいお話がとても参考になります。

1.印象に残ったこと

■健康経営は社員を健康にする為にやるのではない

そんな中でも印象的だったフレーズは

「健康経営は社員を健康にする為にやるのではない」

というものです。

浅野製版所では健康というよりも

「健康経営で働きやすい職場を作りをして、事業を継続し、みんなで生き残ろう

とやってきたそうです。

何よりも事業は継続するのが大事だから「生き残ろう」です。

コロナ禍では経営者が

「危機的な状況でも誰一人見捨てずリストラせず継続させていく、それを健康経営を使ってやっていく」

というメッセージをくれ、売り上げは置いといて、とにかくコロナに立ち向かったとのこと。

健康経営のおかげでリストラなく、乗り切ったそうです。

■人材確保にお金がかからなくなった

また、長時間労働が多い業界であるにもかかわらず、健康経営を導入してから、休暇が取りやすくて残業が少ない会社に変わり、人材のお悩みを改善されたそうです。

なによりもすごいのが

入社当時入れ替わりが激しかった社員が、辞めなくなったということ。
さらに、30代以降も女性もほとんどやめる人がいないとのこと。

そのため作業計画が立てやすくなったそうです。生産性アップにも役立っていますね。

また、新入社員にしても、健康経営に取り組んでいることで、両親が安心して入社を勧めてくれ、

採用辞退率がほとんどない
採用費用もほとんどない
口コミだけで回せるようになった

という。

人材の仕事をしているうちの夫に浅野製作所の話をしたところ

「それこそ究極の採用ブランディング」

とのこと。
夫曰く

「Amazonでさえ人が取れないとエージェントに依頼してくるくらいなのだから、よほどの企業(Googleやマイクロソフトあたり)でなければ採用にお金をかけないというのは難しい」

中小企業のみならず、大企業でさえ人材確保が困難な時代に浅野製版所はGoogleクラスで採用が出来る数少ない企業ということ。

この人材の問題を解決出来たことが、取り組んで1番良かったことだそうです。

■世に伝わっていない健康経営の本質

伊藤さんの言葉も胸を打ちました。

「ピンとこない健康経営だったが、大事なのは事業継続させようね、成長させようね、その為には売り上げがついてこなければならないんだけど、その前に一人ひとりの活躍、心身共に健康でイキイキ輝くが大事なんですね。でも、これが世の中に伝わってない」

そうなんです。伝わってないんです。

なんとか伝えられるよう、私も努力します。

2,これからは持ってない会社は敬遠される可能性がある

■毎年申請する企業が増えている

毎年毎年すごいスピードで健康経営に取り組む企業が増えています。

経済産業省資料より
「そうなると健康経営認定持ってないからブラック企業かもしれないと認識されるかもしれない」

と、浅野さんもおっしゃっていましたが、私も同感です。

入社した会社が最初から健康経営に取り組んでいれば、健康経営が当たり前で育つ世代の人たちが出てきます。

当たり前に健康について語ったり、健康でなければならないということが刷り込まれていきます。

国の医療費にも本当に効果が出てくるのではないでしょうか?

「一社でも多く健康経営やっていくことが大事」

まさにそのとおりですね。

私自身は健康をベースに人々がイキイキ生きる社会創りをしたいとずっと思ってきましたので、こういう世の中になるのは本当にうれしいことです。

誰もが自分の健康を自分で作れる自立した人々を作っていきたいし、健康経営はその役に立つものだと考えています。

■時間がかかっても

浅野製版所では、組織を変えるために10年かけ、5年がかりで健康経営に取り組まれたそうです。

「時間かかるし覚悟もいるが、やらないと悪循環なまま」

時間かかると認識して、土壌作りをら今からやると思うこと。

それが大切だと話されていました。

3,健康経営実践のポイント

1.弱みの洗い出し

どの会社にも「弱み」があります。

個人ひとり一人にもありますよね

でもなかなかその弱みと向き合えていない現状が、個人にも企業にもあるのではないでしょうか?

弱みという基礎が変わるだけで風土が良くなる
会社が良くなることに繋がっている

弱みと向き合うには勇気もいりますし、弱みを変えるには時間もかかります。

でも、まさに、向き合わないと何も始まりません。

まず、向き合ってみる覚悟を持つことも必要です。

2.健康経営は健康に囚われすぎない

「健康に夢中になり過ぎると社員が置いてけぼりになってしまう。健康経営は奥が深い。たどり着くのは社員の健康ですが、健康経営は健康づくりが真の価値ではなない」

まさにその通りで健康が素晴らしい人生を作る「ツール」でしかないのと同じように、

健康経営も「健康作り」が本当の価値ではありません。

最終的には社員の健康につながっていますが

それぞれの会社にある問題を解決するためのツールです。

人材の悩みを解決したい
重大事故を防止して会社を守りたい
生産性を高めて利益をあげたい

皆様の会社でも、こういった問題解決の為に健康経営を活用していただけたらと思います。

是非、最初にあげた浅野製作所様の動画を一度ご覧になってみてください。

筆者

BodyVoice
健康経営エキスパートアドバイザー
五十嵐めぐみ


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