球速と体幹と前腕の運動の関係

2週間ぶりとなる文献漁り、球速とか投球フォーム・バットスイングの体力因子系は、経験者と無経験者の比較が多くて、今の自分の仕事には、あまり参考にならないなあと思っている今日この頃、いい文献があったので、Az careの休憩時間にちょっくらまとめてます。
今日の文献はこちら
齋藤健治:加速度センサにより計測した野球投球時の体幹および前腕の運動と 投球スピードとの関係:j -stage

上胴の回旋速度や前傾と投球スピードの相関はやはり強い感じですね、この研究では回内も加速度センサーで測ってます。
僕の勉強不足なのですが、あまり前腕の回内動作の速度についての研究を見たことなかったので、とてもおもしろかったです!

結果としては、投球スピードが上がると、回内・体幹回旋の加速度最大時刻がリリース時刻に近づいたとのことでした。体幹の前傾に関して、最大時刻は投球スピードとは関係ないとのことです。
そして、投球スピードと角速度最大値との関係では、どの値でも強い相関があり、特に前腕回内が一番強い相関があったとのことでした。
体幹の運動と前腕回内との相関では、角速度最大時刻で体幹回旋と前腕回内との間にやや強い相関があり、角速度最大値で体幹回旋と前傾、体幹回旋と前腕回内、体幹前傾と前腕回内において強い相関があったとのことです!

つまり、投球スピードが速い人は、体幹の前傾・回旋の速度が早くその結果(特に回旋動作が関係して)回内がはやい、その出現するタイミングは、体幹回旋と前腕回内がリリースのところに近いことがこの研究の対象者の中でスピードの速い条件であったとのことでした!
考察にも書いてあったのですが、回内を速くすることが投球スピードを上げるのではなく、投球スピードが速いから回内の速度の速苦なったということです!
スピードを上げたければでかい筋肉を鍛えましょう!です!(中尾考察です)
考察の中にこのような文章がありました。
”レイトコッキング期における体幹回旋が肩最大外旋を引き起こし,続いて肩内旋筋力(内旋トルク)によりリリースに向けた肩内旋,さらに運動依存力により肘伸展,肩内旋に起因する上肢長軸回りの回旋が最終的に前腕回内につながる.このモデルの考えに立つと,体幹回旋と前腕回内は因果関係にあるとみなすことができ,両者間の相関が高くなるのは必然的といえる.”
ありがとうございます。
勉強になります…

最大回旋速度のタイミングについては、現場でいう「体の開き」なのかなと勝手に考えてました。ギリギリまで並進運動をできてリリースの直前で体幹の回旋(回転運動)を起こすことで、スピードが上がる、だから指導者は「体を開くな!!」としつこくいうんですね、経験とはすごいもので、それを研究なしで見抜いているということですか…恐るべし


みたいなところが文献を読んでのまとめになります。
今回は一番まとめ方が雑でした!!笑
もっと色々文章を読んで、まとめる能力が上がれば、色々役立つのになあ、と思いつつ、Az careのあべかつ先生にお世話になってきます!
引っ越し等やること盛り沢山なのに、ジョイフルごもりをしていることを怒られそうですが、なんとかなるでしょう笑






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