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けんさん@フツクリの漢方学習ノート〜番号順編〜

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フツーの内科開業医が、まずは漢方薬を学ぶのに、とりあえずエキス剤を番号順にやってみようという、自分勝手なマガジンでござる。
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2019年12月の記事一覧

43番 六君子湯(りっくんしとう)

今日は大晦日。大晦日と言えば、年越しそばですよねぇ。蕎麦ってなんとなく身体に良さそう…っ…

42番 なし(ということで「養命酒」研究)

42番は欠番です。ということで、閑話休題。 一度、きちんと見てみたいと思っていた「養命酒」…

41番 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

自分が飲んでた薬って思い入れがあります。とある理由で、一時期、この「補中益気湯」を処方し…

40番 猪苓湯(ちょれいとう)

「『チョレイ』と言えば、猪苓湯。」って思い浮かべる人はレアでしょう。男子卓球のエース、張…

39番 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

漢方方剤には「湯(とう)」「散(さん)」「丸(がん)」の3つがあります。「湯」は輸液状の…

38番 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょきょうとう)

「熱さまシート」「のどぬ〜る」「トイレその後に」と言えば小林製薬の死製品。「アイボン」な…

37番 半夏白朮天麻湯(はんげぎゃくじゅつてんまとう)

「酒は百薬の長」といったことはよく耳にしますが、まあ額面通りには受け取れないと思ってます。一時期、ポリフェノールは身体にいいから赤ワインを飲む、といった言説が流行りましたが、大切なのは量の問題。有効だと言われるポリフェノールを摂取しようとすると、ワイン何倍飲んだら良いのって話です。 「ワインが(健康には)いい。」「いや、焼酎がいい。」「蒸留酒ならなんでもいい。」とポジショントークをききますが、「ビールがいい。」はあまり聴きません。ビールと言えば、麦芽。では麦芽がはいった漢方

36番 木防已湯(もくぼういとう)

漢方薬にはそれぞれ出典があります。例えば、有名どころでは、葛根湯なら「傷寒論(しょうかん…

35番 四逆散(しぎゃくさん)

マイナートランキライザーとは抗不安薬。神経症やうつ病、心身症などに用いられます。マイナー…

34番 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

「虎が泣く、虎が泣く、虎が泣いては大変だ。」ってご存知ですか?! こういうのを知ってるのが…

33番 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)

ここ数年で西洋薬で便秘薬の選択肢が増えました。アミティーザ®(ルブプロストン)、リンゼス…

32番 人参湯(にんじんとう)

「朝鮮人参」ってなんとなく高価で、元気が出そうってイメージです。一昔前、イチロー選手が宣…

31番 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

お菓子のグミってありますよね。個人的には、なぜか「グミは子どもの食べもの」って気がして、…

30番 真武湯(しんぶとう)

ふらつき・めまいって症状は困ります。患者さんも困りますが、診断する医者も困ってます(苦笑)。多くの場合は、内耳性めまいであることが多いのですが、たまに、小脳疾患や徐脈性不整脈が原因のことがあって、びっくり… かの岩田健太郎は、ふらつき・めまいの診断順序として、1)まず、心臓の病気、脳の病気という「命に関わる病気」でないか確認。 2)薬の副作用を除外。(やめれるものはやめる) 3)それでもはっきりしなければ、漢方薬も検討。 今回の真武湯は、「虚証のめまい、ふらつき」に使う漢