街灯

また熱が出た。今年に入って3回目。

脳みそがオブラートで包まれているように、なにものにも近づけず、ただ移り変わる空の色をあてもなく眺めている。

気づけば、外が暗くなり、街灯がひとつ、白く冷たい光をアスファルトにむけている。その光は暗闇の中で孤独に弱々しく点滅している。

嗚呼、これが目眩ならばいいのに。

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