日常に隠れていた小さな感動
最近、寒い日が続いている。
こんな日は鍋料理が食べたくなる。
簡単にできる水炊きを食べよう。
スーパーに行って、手羽先、白菜、ネギ、まいたけなどを買っていく。
家に帰って台所に立ったものの、さあ困った。
私は料理が苦手なのだ。
いつもならカット野菜とか、出来合いのものを買うけれど、この日はなぜか自分で作りたくなったのだ。
料理が苦手なくせに。
野菜ってこの切り方でいいのだろうか。
いつもなら何も考えずに、適当に切っているけれども、この日は違った。
簡単な料理といえども、ちゃんと作ろうと思ったのだ。
クックパットで作り方を調べるけれど、いまいちわからない。
野菜をどう切ればいいのか、そこまでは書かれていない。
どうしよう。
ふと、YouTubeが視界に入った。
これだ。
早速、「鍋料理 野菜の切り方」と検索してみる。
これはわかりやすい。
動画で見れば、野菜をどう切ればいいか一目瞭然だ。
わかる人ならなんてことないけれども、こういう動画があるのがありがたい。
動画の通り白菜を切ってみる。
なるほど、下から包丁を入れるのか。
包丁で切り込みを入れて白菜を左右に広げると、白菜がパカっと割れた。
あまりにも見事に割れたので、感動してしまった。
白菜ってこんなに簡単に分けられるんだ。
こんな感じで野菜って切るんだ。
苦手だったのがまるで嘘のように綺麗に切ることができた。
たかが白菜を切っただけで感動した?
そう思う方も多いだろう。
実際、その通りだ。
けれども、料理が苦手だった私でもちゃんとできた。
そこには小さな感動があった。
なんの変哲もない些細な出来事だけれども、心の持ちようで変わるんだ。
水炊きを作りながら、そんなことを考えた。
小さな感動は日常の些細な出来事に隠れていたのだ。
もし、そんな小さな感動を忘れずに書き留めていったら?
きっと毎日が楽しくなるだろう。
どんなに些細なことでも感動する。
どんなに小さなことでも感謝する。
きっと、そんな人間になれると思う。
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